2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26462284
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今井 一博 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (60720274)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 骨強度 / 転倒 / 骨折 / 歩行 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、転倒に伴う骨折を予防するため、転倒骨折リスク評価法の基盤を確立することを目的としている。転倒で骨折をきたす方の多くが、骨粗鬆症などに起因する骨強度低下をきたしている。骨強度をin vivoで高精度に評価する方法としてCT有限要素法(Imai et al. Spine 2006)がある。どのような転倒で骨折が生じやすいかを評価するために、様々な転倒条件での骨折リスクを、CT有限要素法を使用して定量的に調べている。また、骨折部位、骨折形態がどのようになるか、CT有限要素法によって評価し、力学試験結果と比較してCT有限要素法の精度を検証し、実際の臨床場面での骨折を予測評価できるか調べている。この研究結果を、 Imai K: Analysis of vertebral bone strength, fracture pattern, and fracture location: a validation study using a computed tomography-based nonlinear finite element analysis. Aging Dis 6:180-187,2015. で報告した。 次に転倒の危険因子の探索を行うために、脳疾患の既往がない方を対象にバランス機能評価・歩行解析・運動機能評価のそれぞれの因子と転倒との相関を調べ、転倒因子の探索を行う予定である。バランス機能評価は、静的バランス評価として開眼片脚起立時間、動的バランス評価としてFunctional Reach Test、機能的バランス評価としてTimed Up and Go Testを行う。歩行解析は、通常歩行と最大歩行速度で、三軸加速度センサにより、歩行速度、歩行周期、歩幅、重心動揺を解析する。運動機能評価として、筋力:握力及び下肢筋力、柔軟性:長座位体前屈、移動能力:2ステップテスト(最大二歩幅÷身長)を評価する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究のため、対象者の選出が遅れています。
|
Strategy for Future Research Activity |
臨床研究ですので、倫理面に配慮することが最優先です。一歩一歩対象者を増やしながら研究を推進する予定です。
|
Causes of Carryover |
研究推進が計画より遅れており、次年度に研究が先送りになっている部分があるため次年度使用額が生じました。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
遅れている研究を次年度に行うため、症例数を一歩一歩増やしていく予定です。
|
Research Products
(4 results)