2015 Fiscal Year Research-status Report
肺高血圧におけるスーパーオキシドの役割とキサンチンオキシターゼ阻害による治療
Project/Area Number |
26462357
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
横地 歩 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (60359768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 一男 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20181828)
澤田 博文 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30362354)
張 尓泉 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30456727)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肺高血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺高血圧患者では、高尿酸血症を伴うことが多い。尿酸と活性酸素の産生を抑える操作は、肺高血圧の発症を抑制するかもしれない。キサンチン酸化還元(XO)阻害剤であるフェブキソスタット(FBS)は、尿酸と活性酸素の産生を抑える。そこで、低酸素暴露誘起肺高血圧モデル(CH)を用い、FBS(3mg/kg, 10mg/kg)による発症抑制効果を検討した。 方法: 6週齢SDラットを4群に分けた:①生食+V(Vehicle:カルボキシメチルセルロース) ②CH+V ③CH+FBS(3mg/kg) ④CH+FBS(10mg/kg). FBS は3mg/kg/日(10mg/kg)で低酸素暴露の一日前から毎日一回、16日間経口投与した。低酸素暴露14日目でカテーテルを挿入し、24時間後覚醒下で動脈血圧(mAP)、肺動脈血圧(mPAP)などを測定し、右心室肥大(RVH)を計測した。 結果: CHは、肺動脈圧上昇、右心室肥大(右室重量/(中隔+左室)重量比)、平均肺動脈圧と動脈圧比の上昇を引き起こしたが、これらの変化をFBSは抑制しなかった。 今回の実験では、低酸素暴露誘起肺高血圧に対するFBS(低投与量3mg/kg、高投与量10mg./kg)の抑制効果を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モノクロタリンモデルと低酸素誘起肺高血圧モデルについて検討したが、明らかに効果がないので、今後肺組織、メッセンジャーRNAとタンパク質の変化について実験する。
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Strategy for Future Research Activity |
1.肺動脈の筋性化を測定 2.eNOSタンパク質の測定 3.炎症性サイトカインなどを測定する
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