2015 Fiscal Year Research-status Report
日本人独自のノモグラムによる腎腫瘍に対する標準的治療法の確立
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26462393
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斎藤 英郎 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (00466559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 陽一 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50193058)
山口 拓洋 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50313101)
伊藤 明宏 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70344661)
山田 成幸 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (60509256)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腎癌 / 小径腎腫瘍 / 腎血管筋脂肪腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
#1全国の基幹病院における小径腎腫瘍の治療成績 泌尿器腹腔鏡技術認定医が所属し、腹腔鏡下腎部分切除術10 例以上の経験のある施設で平成20 年12 月までに行われた手術症例を対象とし、最終的に1,375 症例が解析対象となった。本邦での腎部分切除術は安全に行われており、周術期成績は良好であった。切除断端陽性も、再発の大きな因子とならず、再発は遠隔転移として起こるようであった。組織型については、女性・小径で良性腫瘍の割合が高くなるようであった。年齢・BMI、性別、腫瘍径が統計学的に有意な因子として残り、多変量解析による良性確率予測計算式を作成した。さらに検証を続け論文化へと進行中である。
#2東北大学関連施設における腎腫瘍の治療成績 上、腎部分切除術のコホートと比較して、腎機能低下が明らかであった。ただし、高血圧や糖尿病などの内科的全身疾患で腎機能低下した場合と、手術でネフロンを失った腎機能低下は、その後の腎不全進行リスクは別であると思われる。同様の腎腫瘍を腎摘・腎部切にランダム化することは、倫理的に不可能であるため、この腎機能の長期成績を明らかにする研究は重要な意義を持つと考えている。 現時点で1,079 例の症例登録がなされており、2年までの腎機能などのデーター入力は確定。現在、3年目のデーターを集計中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
#1 全国の基幹病院における小径腎腫瘍の治療成績について、良性予測の計算式までは作成してあるが、意義の解釈・そしてその式の検証が困難なため。 #2東北大学関連施設における腎腫瘍の治療成績については、3年間の長期成績について集計中で有り、おおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
統計解析について、外注の専門家へのコンサルトを重ねて行うことが必要かと考えている。
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Causes of Carryover |
臨床業務の調整がつかず国際学会出席が出来なかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
統計解析追加に当てる予定。
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