2015 Fiscal Year Research-status Report
尿路上皮癌における生理活性酸化脂質の新規役割の究明
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26462431
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
近藤 幸尋 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80215467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 康友 日本医科大学, 医学部, 准教授 (90297911)
齋藤 友香 日本医科大学, 医学部, 助教 (60350063)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 膀胱腫瘍 / 低酸素応答 / プロスタグランジン / 新規生理酸化脂質 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年においては、培養癌細胞を用いた新規生理酸化脂質の検索・同定を行なった。マウスおよびヒト膀胱癌細胞におけるin vitroでの低酸素に反応する新規生理酸化脂質を検索し同定し、ヌードマウスに移植癌組織の経時的に低酸素応答因子とその新規生理酸化脂質の変化を検討した。移植腫瘍細胞では、腫瘍増大がログフェーズになる際に大きく変化をきたした。 またマウスにおける膀胱癌の発癌および進展過程における変化の検討を行なった。マウスに対してBBNにより膀胱発癌を起こし、どの過程でどの新規生理酸化脂質が変化するかを検討した。腫瘍形成の後に生理酸化脂質が変化することが確認された。今後はそれを阻害することにより、癌の発癌・進展予防を行う準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
膀胱癌細胞を用いたin vitroの実験に関しては順調に推移している。マウスを用いた膀胱癌の発癌実験に関しては、予備実験および本実験と時間を要するうえに、予備実験の検討が1回のみで済まなかったため全体に少々遅れている。臨床サンプルの収集も臨床症例が一定のペースであるわけではないため、本年は少々遅れている。 以上を踏まえて28年度は動物実験を並行して効率良く行なう予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の今後の推進方策は、全体的に遅れているものの当初の研究方策が変わるものではないため、前項目でも述べたように効率化を計って進めていくのみである。
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Causes of Carryover |
進捗状況で説明したとおり、動物実験と臨床検体の収集が遅れていることより、実験の出費が本年度減少している。これを次年度に回すことにより次年度は効率的に実験を行う予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
動物実験および臨床検体を用いた測定を27年度分を28年度に行う。
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