2014 Fiscal Year Research-status Report
尿道組織における細胞外マトリクスが尿禁制に及ぼす機能的、形態学的検討
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26462446
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
住野 泰弘 大分大学, 医学部, 講師 (30325716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 秀克 大分大学, 医学部, 教授 (00222430)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腹圧性尿失禁 / 外尿道括約筋 / 細胞外マトリクス / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
「ラット尿道間質組織におけるECMの加齢変化の検討」 (方法)雌性ラットを若年と加齢ラットとして2群にわけ(それぞれ2カ月、14か月)以下の実験を行った。機能解析:失禁圧、尿道基線圧、膀胱圧上昇時の尿道反応、2) 分子生物学的解析:real-time RT PCRによる尿道組織における各種炎症性サイトカイン及び細胞外マトリクスのmRNAの発現(結果)1) 機能解析:失禁圧、尿道基線圧、膀胱内圧上昇時の尿道反応は14カ月群において有意に2カ月と比較して低下していた。2) 分子生物学的解析:細胞外マトリクスの代謝産物であるCol1a-1, Col3a-1, LOXのmRNAの発現は14カ月群において2カ月群と比較して有意な低下が認められた。(まとめ)加齢に伴い尿禁制の低下が認められ、尿道の閉鎖機能不全によるものが原因として考えられた。また一方で尿道組織における細胞外マトリクス関連物質の発現は加齢に伴い低下していた。経産婦の加齢に伴う尿道の細胞外マトリクスのリモデリングの低下は尿道支持機構の減弱を来たし、腹圧性尿失禁の病因の一つになる可能性が示唆された。
「CollagenXIXノックアウトマウスの外尿道括約筋の機能的、形態学的検討」 (方法)分担研究者のグループで作成されたCollagenXIXノックアウトマウスを用いて失禁圧による機能検査、また外尿道括約筋における形態変化を検討した。比較対象は同週齢のWildとした(12週齢)。(結果)1) 機能解析:失禁圧はwild群、KO群で有意差は認めなかった。2)H.E染色における外尿道括約筋の筋線維のサイズや尿道内腔面積に2群間で有意差を認めなかった。(まとめ)今回用いたマウスは12週齢であり、分担者グループでの研究でも下部食道の拡張も認めず下部食道括約筋の形態異常も認めなかった。今後遺伝子の別部位変異のKOマウスを用いるか、加齢させたマウスを用いて検討を行うか考慮する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「ラット尿道間質組織におけるECMの加齢変化の検討」に関しては既に機能解析を施行しており、分子生物学的解析に関しても尿道におけるmRNAレベルでの実験は終了している。
「CollagenXIXノックアウトマウスの外尿道括約筋の機能的、形態学的検討」に関しては望まれる結果が得られておらず今後の研究方法を再考する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
「ラット尿道間質組織におけるECMの加齢変化の検討」に関しては既に機能解析を施行しており、分子生物学的解析に関しても尿道におけるmRNAレベルでの実験は終了していることから、今後はタンパクレベルでの検討を行う予定である。 また、一方で細胞外マトリクスと炎症は関連があるとされているため加齢にともなう炎症性サイトカインの変化についても尿道および外尿道括約筋などの尿道支持組織において検討を行う予定である。
一方で「CollagenXIXノックアウトマウスの外尿道括約筋の機能的、形態学的検討」に関しては望まれる結果が得られておらず、今後は遺伝子の別部位変異のKOマウスを用いるか、加齢させたマウスを用いて検討を行うか考慮する。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Dual targeting of heat shock proteins 90 and 70 promotes cell death and enhances the anticancer effect of chemotherapeutic agents in bladder cancer.2014
Author(s)
Ma L, Sato F, Sato R, Matsubara T, Hirai K, Yamasaki M, Shin T, Shimada T, Nomura T, Mori K, Sumino Y, Mimata H.
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Journal Title
Oncol Rep
Volume: 31
Pages: 2482-92
DOI
Peer Reviewed
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