2014 Fiscal Year Research-status Report
サイトメガロウイルスDNA多型による腎移植後の急性拒絶反応機序の解明
Project/Area Number |
26462463
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
鶴谷 善昭 福島県立医科大学, 医学部, 研究員 (80644179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫛田 信博 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30381396)
小島 祥敬 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60305539)
相川 健 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (80295419)
石橋 啓 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90347211)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 腎移植 / サイトメガロウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
腎移植後の急性拒絶反応は長期生着率を下げるため大きな問題である。拒絶の原因として以前よりサイトメガロウイルスの関与が指摘されているが、近年サイトメガロウイルスのIE1発現蛋白がサイトカインシグナルを変調させることが報告された。また我々はウイルス糖タンパクの多型が拒絶に影響していることを報告してきた。本研究ではサイトメガロウイルスのサイトカインシグナルに影響するIE1遺伝子多型を分析し、腎移植後の急性拒絶反応における細胞性免疫および各サイトカイン血中濃度との相関を解析する事によりウイルスDNAの多型が急性拒絶反応を来すメカニズムを免疫病理学的に解析する。 まずは入手可能なサイトメガロウイルス株をそれぞれ増殖させ、DNAを抽出。IE1遺伝子を増幅させ塩基配列を解読し、多型パターンを分類する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
入手できるサイトメガロウイルス株でのIE1塩基配列を解読しているが、多型が今だそろわない。また、入手株がモノクローンでない場合があり、プラスミドにクローニングして解読する必要が出てきたため、予想より時間がかかっている。また、学会などで研究者と交流しウイルス分離株があった場合の譲渡を計画しているが、ウイルス分離が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
IE1多型解読が終了したら、抗糖タンパクH抗体測定用抗原を作成する。この場合、サイトメガロのエンベロープ上には糖タンパクBも発現しているためこの抗原も作成。さらにIE1についても多型がそろったところで抗原を発現させ、ウサギに免疫をつけ抗体を作成する。この抗体で、感染細胞に発現しているIE1を染色可能にさせる予定。
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