2016 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of molecules involved in the development and progression of uterine leiomyomas
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26462492
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
浅田 裕美 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90526906)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子宮筋腫 / DNAメチル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、子宮筋腫の進行を抑制する新規薬剤の開発および子宮筋腫の予防法の確立に向けて、まずその基盤となる子宮筋腫の発生・進展に関わる分子を明らかとするために、in vivo筋腫形成モデルを確立することを目的とした。 DNAメチル化変異により子宮筋腫において発現異常が生じている遺伝子を120個選出した。これらの遺伝子よりOntology解析などを用いて子宮筋腫の発生・進展に関与している可能性のある遺伝子として、癌の増殖と転移に関与するIRS1、アポトーシスに関連するGSTM5、細胞外マトリックスの構成成分であるコラーゲンファミリー分子COLA1、COLA2およびCOLA6等を抽出していた。 抽出した遺伝子それぞれの発現を改変した平滑筋細胞株を作成し異種移植の条件検討を行ったところ、この細胞株がヌードマウスでは生着しなかったことから、重度免疫不全マウスの使用を検討する必要が生じた。作製した細胞株の遺伝子発現の変化をウェスタンブロットにてタンパクレベルで確認したところ、発現改変がうまくいっていないことが分かった。再度、候補遺伝子の抽出を行い、新たにSATB2およびNRG1を候補遺伝子として抽出し、両方の遺伝子の発現を同時に改変した細胞株を得ている。また、発現改変細胞株のトランスクリプトーム解析から、筋腫特異的なシグナル経路に含まれる遺伝子群の発現を変化させる遺伝子を複数特定した。それらの遺伝子群には正常筋層と子宮筋腫で遺伝子発現を比較した際に、筋腫特異的に発現変化する遺伝子が複数含まれていた。
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