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2014 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト胎盤形成期の絨毛細胞虚血再潅流障害の病的意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26462494
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

福嶋 恒太郎  九州大学, 大学病院, 講師 (40304779)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤田 恭之  九州大学, 大学病院, 助教 (20398077)
浅野間 和夫  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30380413)
諸隈 誠一  九州大学, 環境発達医学研究センター, 特任准教授 (50380639)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2015-03-31
Keywords絨毛細胞 / 活性酸素種 / 妊娠高血圧症候群
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、炎症や酸素濃度、母体好中球を介した炎症や虚血再潅流障害によって生成される活性酸素種・酸化ストレスを中心に、絨毛細胞とその外的環境としての好中球・血管内皮細胞との連関の観点から、妊娠高血圧症候群の病態形成過程を明らかにすること、さらにTNFがその過程の治療標的となる可能性について検討することを目的とした。
本年度は胎盤のDNAの酸化による損傷の程度つまり酸化ストレスの指標となる8OHdG(8ヒドロキシデオキシグアノジン)を免疫染色法を用いて検出し、それぞれの疾患における活性酸素種の存否とその局在や出現時期を検討した。その結果、胎児体重の基準値からの偏差と8OHdG発現量の間には負の相関関係が存在する可能性が示唆された。すなわち、これまで一連の関連研究で発表してきた妊娠高血圧症候群のみならず、胎児発育不全においても、酸化ストレスがその病態形成に関与している可能性があることを示すものと考えられる。また、絨毛細胞を用いた培養実験において、TNF存在下では絨毛細胞にキサンチンオキシダーゼタンパクが誘導されることがわかった。これは、好中球などの炎症細胞が胎盤局所の活性酸素種の産生に関わることを示す知見と考えられる。今後は検討数を増やすとともに、また症例からえられた血清などを使用し、実験的に示唆された事象が実際の疾患のin vivoでも起こっているか否かを検証し、TNFが治療標的となりうるかを追求していくことが必要であると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 妊娠高血圧症候群の病態 音響放射圧(ARFI)による胎盤弾性評価に関する研究 妊娠中・後期での検討2014

    • Author(s)
      杉谷 麻伊子, 藤田 恭之, 日高 庸博, 湯元 康夫, 福嶋 恒太郎, 加藤 聖子
    • Organizer
      日本産科婦人科学会
    • Place of Presentation
      東京都
    • Year and Date
      2014-04-18 – 2014-04-20

URL: 

Published: 2016-06-01  

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