2016 Fiscal Year Annual Research Report
The possibility of 3D porous scaffold honeycomb films for the new strategy of treatment with ovarian cancer
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26462512
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
太田 剛 山形大学, 医学部, 講師 (50375341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 俊文 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20302292)
倉智 博久 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (40153366)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 卵巣癌 / ハニカム膜 / 細胞接着 / 細胞増殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究結果から我々は、ハニカム膜による癌細胞増殖抑制効果は細胞接着能が関連しているのはないかと考えた。そこで平成28年度は、in vitroで細胞接着と細胞増殖能についての検討を行った。生体親和性素材polyurethane(PU)を用いて細胞接着能を高めることを目的にフィブロネクチン(FN)でコートした平膜(PU膜)とハニカム膜(孔小(5-8μm)、孔中(8-12μm)、孔大(12-16μm))およびFNをコートしない平膜とハニカム膜(non-FN)を作成し、卵巣癌細胞株であるES2とSKOV3ip1を用いて実験を行った。細胞を1.0x104 cells/cm2で播種し、3時間及び48時間培養を行った。培養後の細胞を4% Paraformaldehyde-PBSで固定し、CQ1共焦点定量イメージサイトメーター(横河電機)にて観察し、核カウントを行った。 ES細胞では3時間培養後の細胞数はFNコートとnon-FNで差を認めなかったが、48時間培養ではFNコートでnon-FNに比較して細胞数が増加していた。FNコートを行ったハニカム膜で細胞増殖抑制率は孔小が最も高かった。SKOV3ip1でも同様に3時間培養後の細胞数はFNコートとnon-FNで差を認めなかったが、48時間培養では、FNコートのPU膜、ハニカム膜(孔小、孔大)でnon-FNに比較して細胞数が増加していたが、ハニカム膜(孔大)では細胞数の増加を認めなった。FNコートを行ったハニカム膜で細胞増殖抑制率は孔大が最も高かった。さらに我々は、ハニカム膜に対する細胞接着形態を検討するためアクチン(細胞骨格)とビンキュリン(細胞膜裏打ちタンパク質)で蛍光免疫染色を行い、共焦点でレーザーでの観察を行った。ES細胞ではビンキュリンが局所で強く発現しているのに対して、SKOV3ip1では細胞全体で発現していた。
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Research Products
(1 results)