2014 Fiscal Year Annual Research Report
内耳有毛細胞死におけるアポトーシス、ネクロトーシス、オートファジーの意義の検討
Project/Area Number |
26462549
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
坂本 幸士 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50323548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊田 周 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00555865)
柿木 章伸 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60243820)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 内耳有毛細胞 / アポトーシス / ネクロトーシス / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
ICRマウスの生後3~4日の新生児から蝸牛を採取しDMEM培地で24時間前培養を行った。培養メッシュへの接着が確認されてからDMEM培養液にneomycin 1mMを入れさらに24時間培養を継続して有毛細胞障害を誘導した。ローダミン・ファロイジン染色で評価すると約40~50%の有毛細胞の消失が確認され過去の報告と矛盾しない結果であった。次にapoptosis、necroptosis、autophagyの阻害剤として、それぞれcaspase-3 inhibitor(Ac-DMQD-CHO)(50μM)、necrostatin-1(10μM)、bafilomycin A(1μM)を用い様々な組み合わせでneomycin 1mMに加えて24時間培養した。 (1)各阻害剤単独:caspase-3 inhibitor、necrostatin-1単独では細胞障害抑制効果が認められたがbafilomycin A単独では効果が認められなかった。 (2)阻害剤2つの組み合わせ:caspase-3 inhibitorとnecrostatin-1の組み合わせが最も効果が高かった。caspase-3 inhibitorやnecrostatin-1のいずれかを含む組み合わせは(1)と同様の効果を示した。bafilomycin Aの効果はどの群でもなかった。 (3)阻害剤3つの組み合わせ:(2)のcaspase-3 inhibitorとnecrostatin-1の両方を含む群と同程度の細胞死抑制効果を認めた。bafilomycin Aの影響は認められなかった。
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