2016 Fiscal Year Annual Research Report
Preventing mucous metaplasia in chronic otitis media by inhibition of Math1
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26462562
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中村 善久 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90360023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 元彦 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (50326138)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Math1 / TNF-α / レチノイン酸 / 杯細胞化生 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初、マウス中耳炎モデルの中耳にMath1の下流の遺伝子に対するsiRNAを投与し、杯細胞化生を抑制して難治性中耳炎を治療できるかどうか検討する計画であったが、現在のところ効果的に遺伝子を抑制するsiRNAが作成できておらず、成果は得られていない。 そこで、マウス中耳粘膜上皮細胞にレチノイン酸とTNF-αを投与することにより杯細胞化生を誘導するin vivoの杯細胞化生モデルを用い、シグナル伝達の阻害剤を用いてMath1の活性化を制御し、杯細胞化生の抑制が可能かを検討した。 レチノイン酸とTNF-αのうち、レチノイン酸が主にMath1の活性化に関与している事を明らかにした。すなわち、マウス中耳粘膜細胞にレチノイン酸を投与すると、12時間後にMath1が細胞質から核に移動するのが観察された。今回の研究では、レチノイン酸とともに、EGF(表皮成長因子)受容体のチロシンキナーゼ阻害剤(AG1478)を投与すると、12時間後のMath1の核への移動が抑制されることが示され、Math1の活性化はEGF受容体のチロシンキナーゼに依存していることが明らかになった。また、AG1478によってMath1を不活化すると、TNF-αとレチノイン酸を投与しても2週間後に杯細胞化生を誘導することができなかった。以上より、Math1の抑制によって杯細胞化生を抑制し、正常粘膜を温存できることが示された。
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