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2014 Fiscal Year Research-status Report

マクロライドの作用機序の解明と新しい併用療法の開発

Research Project

Project/Area Number 26462578
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

石永 一  三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50335121)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsマクロライド / MKP-1 / 作用機序 / MUC5AC
Outline of Annual Research Achievements

クラリスロマイシンがMUC5AC遺伝子発現を抑制する機序を解明するために、ヒト気道上皮細胞株での実験を遂行している。まず、TNFαにてムチン遺伝子の一つであるMUC5AC遺伝子発現を亢進させておき、クラリスロマイシンがMUC5AC遺伝子発現を抑制することを本実験系で確認した。次にMKP-1遺伝子発現がクラリスロマイシンにて亢進することを確認していた。これは6時間程度の反応時間では変化がでなかったが、18時間以上の反応時間にてMKP-1遺伝子の発現亢進を認めた。さらにMKP-1 siRNAを導入し、MKP-1をノックダウンした条件で、TNFα亢進させたMUC5AC遺伝子発現を、クラリスロマイシンが抑制するかどうかを検討した。本実験でもMKP-1 siRNAにてクラリスロマイシンのムチン遺伝子発現抑制作用を減弱させることを証明した。
現時点ではここまで解明できているが、MKP-1の作用点が解明できておらず、今後はWestern blotting などを行い、シグナル経路のどこにかかわってくるのか検討したい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

MKP-1が関係なければ、他の候補を検討していく必要があったが、これまでの実験でMKP-1がマクロライドの粘液産生抑制作用において重要な役割を担っていることがすでに証明できている点が大きい。

Strategy for Future Research Activity

今後はさらなる詳細な機序の解明のため、p38MAPKや ERKシグナリングなどMKP-1のターゲットとして有力なシグナル経路への影響を調べていく予定である。この二つが関係ない場合は、さらにJNK,PI3シグナリングも検討していく必要がある。

Causes of Carryover

当初予想していたより試薬の必要量が少なかったため、翌年度分として請求している。
研究自体は順調に進んでいる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

上記のごとく、研究自体は順調に進んでおり、研究計画自体を変更する必要はない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] マクロライド系抗菌薬によるムチン遺伝子発現抑制に対するMKP-1の役割2015

    • Author(s)
      石永 一
    • Organizer
      日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
    • Place of Presentation
      東武ホテルアバンテ東京
    • Year and Date
      2015-02-26 – 2015-02-28
  • [Presentation] マクロライド系抗菌薬によるムチン遺伝子発現抑制に対するMKP-1の役割2014

    • Author(s)
      石永 一
    • Organizer
      第1回マクロライド新作用研究会
    • Place of Presentation
      飯田橋レインボービル
    • Year and Date
      2014-07-18 – 2014-07-19

URL: 

Published: 2016-05-27  

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