2016 Fiscal Year Research-status Report
嗅覚障害に対する新規他覚的検査法確立と再生医療開発に関する研究
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26462580
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小林 正佳 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (80343218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 講師 (50335270)
坂本 達則 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第5研究部, 研究員 (60425626)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 鼻科学 / 嗅覚 / 光コヒーレンストモグラフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はマウスを用いた動物実験で施行した。マウスに対してメチマーゾルを投与し、投与から3、7、14、42日経過後に全身麻酔下で鼻粘膜を露出させ、光コヒーレンストモグラフィー(OCT)装置(OCS-1300ss、Thorlab)で嗅上皮を可視化した。その後、屠殺、パラフィン切片を作成、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色を施行した。 OCT画像では、嗅上皮およびこ嗅上皮において、粘膜表面から粘膜固有層の血管の表層側で作成した包絡線までの距離を測定した。また、HE染色を行った切片は顕微鏡下で写真撮影し、嗅上皮と呼吸上皮の厚さを測定した。 その結果、まず、HE染色の組織切片で測定した呼吸上皮の厚さは、嗅上皮を薬物性に脱落させるメチマゾールの投与により、有意な経時的変化を示さなかったが、嗅上皮の厚さは、メチマゾール投与後3日目に薄くなる経時的変化を示した。その後、7日、14日目には徐々に厚みが回復し、42日後には元の厚さにまで回復したのを確認した。次に、メチマゾール後の呼吸上皮と嗅上皮の厚さの変化をOCTで測定した結果、HE染色で測定した結果と同様の経時的変化を確認することができた。すなわち、メチマゾール投与後の嗅上皮の厚みの減少とその後の経時的な回復の経過をOCTで測定することができた。 以上から、OCT装置で嗅上皮の厚さの変化を非侵襲的に測定することの基礎が確認できた。現在、この結果を論文化する作業を取り組んでいるところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスに対してメチマーゾルを投与し、投与から3、7、14、42日経過後に全身麻酔下で鼻粘膜を露出させ、光コヒーレンストモグラフィー(OCT)装置(OCS-1300ss、Thorlab)で嗅上皮を可視化し、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色標本と比較して、嗅上皮と呼吸上皮の厚さを測定するという、基本的な実験は順調に進んだ。しかし、その論文化がまだ進行中であり、終了していないので、やや遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスにおける本研究結果が、ヒトにおいても応用可能かどうかを確認する方針である。
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Causes of Carryover |
物品費が予想よりも安く購入できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き予定通りの研究計画遂行の必要経費として使用する予定。
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Research Products
(1 results)