2014 Fiscal Year Research-status Report
14員環マクロライドはカニクイザルの高病原性鳥インフルエンザウイルス感染に有効か
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26462583
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
有方 雅彦 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50634383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 猛史 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00206202)
竹澤 公美子 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80711837)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インフルエンザウイルス / マクロライド / カニクイザル / クラリスロマイシン |
Outline of Annual Research Achievements |
カニクイザルに鳥インフルエンザウイルスを感染させ、14員環マクロライド(クラリスロマイシン, CAM)の内服投与の効果を検証した。
①実験に使用するカニクイザルが以前にインフルエンザウイルスに感染していないことをELISA法で確認し、未感染であることを確認できたカニクイザルの腹腔内に体温・心拍計測器を埋め込んだ。②感染1週間前にP3感染動物飼育室に移動させて飼育し、このときから体温・心拍計測を開始した。③鳥インフルエンザウイルスA/Vietnam/UT 3040/2004(H5N1)、A/Anhui/1/2013(H7N9)を,ピペットを用いて鼻腔・口腔内に,カテーテルを用いて気管内に投与した。また感染当日から7日間CAM 15mg/kgを1日1回経口投与した。このとき麻酔下にカテーテルを胃内に挿入し,溶解したCAMを投与する。対照群には生食だけを投与する。④ウイルス投与前から毎日、体温・心拍・体重・食事摂取量を測定した。また連日、血液と鼻腔・口腔・気管拭い液(内視鏡下に細気管支の拭い液)を採取し、拭い液からはウイルス量の測定、血液からは血球算定と、血清中の網羅的サイトカイン解析を行った。⑤感染7日目に安楽死させ,死亡確認後に解剖した。脳,肺,心臓,肝臓,脾臓,リンパ節,腎臓,腸管などを取り出し,一部は凍結保存,残りはホルマリン固定した。今後組織中のウイルス量を測定するとともに、病理組織標本を作製し病理組織学的にウイルス感染の影響を評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りカニクイザルに対する感染実験は行った。実験で得られた検体や組織標本の処理、解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
つづけて実験で得られた検体や組織標本の処理、解析を行っていく。さらにヒト正常培養気道上皮細胞にインフルエンザウイルスを感染させ、クラリスロマイシンの作用を検討していく。
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