2015 Fiscal Year Research-status Report
好酸球性副鼻腔炎における新規バイオマーカーの同定―エンドタイプの確立を目指して―
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26462587
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
浅香 大也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20317928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 弘太 東邦大学, 医学部, 准教授 (20307482)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 好酸球性副鼻腔炎 / クラスター解析 / IL-33 / ILC2 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京慈恵会医科大学附属病院耳鼻咽喉科にて内視鏡下鼻内手術を施行した慢性副鼻腔炎患者36例の罹患副鼻腔粘膜、副鼻腔貯留液を採取した。また臨床検査所見として自覚症状スコア、副鼻腔CTスコア、鼻ポリープスコア、血中好酸球数、血清IgE値、HE染色による組織好酸球浸潤の程度、好酸球性副鼻腔炎診断基準スコア(JESREC score)を登録表に記入した。採取した副鼻腔粘膜は副鼻腔粘膜組織に重さ0.1gあたり1mlの生理食塩水を加えhomogeneizerにてon iceでhomogenizeした。その後4℃で10分間3,000rpmで遠心し、上清を凍結保存した。また、副鼻腔に貯留しているムチンも同時に採取し、生理食塩水で等倍に希釈し、4℃で10分間3,000rpmで遠心して上清を採取、凍結保存した。 副鼻腔貯留物中のIL-5, IL-8, IL-33, IL-13の蛋白発現解析をELISA法で測定した。IL-5は28例、IL-8は32例、IL-13は12例,IL-33は34例で検出された。今後他のサイトカイン、ケモカイン発現解析を行い、臨床検査所見との相関を検討予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検体採取が十分に進み、蛋白発現解析の実験系も順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
副鼻腔貯留物のみならず、副鼻腔粘膜組織中の炎症性サイトカイン、ケモカイン発現解析を進めていく。さらに臨床検査所見との関連性をクラスター解析にて検討する
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Causes of Carryover |
物品費、消耗品、備品等の必要経費が抑えられたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の研究経費に使用予定
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