2016 Fiscal Year Annual Research Report
Phenotypes and endotypes of eosinophilic chronic rhinosinusitis
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26462587
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
浅香 大也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20317928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 弘太 東邦大学, 医学部, 教授 (20307482)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 好酸球性副鼻腔炎 / endotype / cluster 解析 / IL-33 / ILC2 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京慈恵会医科大学倫理委員会、臨床研究審査委員会に研究を申請し承認を得た。当院で手術に至った両側性慢性副鼻腔炎症例52例の副鼻腔粘膜組織、副鼻腔貯留液を採取した。臨床検査所見として自覚症状スコア、副鼻腔CTスコア(Lund and Mackay score)、鼻ポリープスコア、血中好酸球数、血清総IgE値、特異的IgE値、HE染色における組織好酸球浸潤の程度を登録表に記入した。自覚症状スコアは米国アレルギー学会誌のrecommendationを参考とした16項目からなる自記式アンケート調査を使用してスコア化した。鼻ポリープの評価は米国アレルギー学会誌のreccomendationに従って評価する。すなわち0:ポリープなし、1:中鼻道内に限局するポリープ、2:中鼻道を充満するポリープ、3:中鼻道を越えて伸展するポリープ、4:鼻腔に充満するポリープ、の0~4にスコア化した。また、採取した副鼻腔粘膜の遺伝子発現解析をRT-PCRで、蛋白発現解析をELISA法で測定した。 好酸球性副鼻腔炎患者は非好酸球性副鼻腔炎患者と比較して自覚症状スコア、副鼻腔CTスコアが有意に高かった。またアレルギー性鼻炎の罹患率、血中好酸球数も有意に上昇していた。また、局所粘膜におけるIL-13、IL-6の遺伝子、蛋白発現も有意に高かった。IL-4、IL-5、IL-33、ST-2、TSLPの発現は有意差を認めなかった。
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