2014 Fiscal Year Research-status Report
次世代シークエンサーによる深頸部膿瘍の細菌叢と糖尿病罹患による病態への影響の検討
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26462594
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
日高 浩史 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40302103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 寿一 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20374944)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 深頸部膿瘍 / 糖尿病 / 合併症 |
Outline of Annual Research Achievements |
【はじめに】糖尿病は深頸部膿瘍の重症化に関わる危険因子と報告されているが、後向きの比較対象研究のみでシステマテックレビューは報告されていない。今回、糖尿病が深頸部膿瘍の臨床経過に与える影響について、システマテックレビュー、メタ分析を行った。 【対象・方法】文献検索を行った227論文の中で20論文がメタ分析に適切と判断された。メタ分析にはComprehensive Meta Analysis version 2 (Biostat, Englewood, CA)を用いた。 【結果】糖尿病を有する例は、1)頸部の複数の間隙への炎症、2)気道狭窄などの合併症の併発、3)感染源が特定困難に関するリスク比が各々1.96(95% confident interval [以下、CI]: 1.32-2.90)、2.43(95% CI: 1.80-3.30)、1.29(95% CI: 1.02-1.63)でいずれも有意であった。 細菌学的には糖尿病を有する例では、Klebsiella pneumoniae が培養で検出されるリスク比が3.28 (95% CI: 2.52-4.26)と有意に高かった。一方、Streptococcus属や嫌気性菌に関しては、各々のリスク比が0.57 (95% CI: 0.46-0.73)、0.54 (95% CI: 0.36-0.82)と有意に低率を示した。 【結論】糖尿病を有する深頸部膿瘍は、頸部の複数の間隙に炎症が進展し、気道狭窄などの合併症のリスクが増加した。細菌学的にはKlebsiella pneumoniae が起因菌として関与しているリスクが高いのに対し、非糖尿病例ではStreptococcus属や嫌気性菌が起因している可能性が高く、両群の起因菌の分布には違いがある可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システマテックレビューは、おおむね終了し、内容は欧文誌(Head & Neck)に掲載予定である。 引き続き、検体の採取を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、検体の採取と分子生物学的検索を予定。
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Causes of Carryover |
予定していた消耗品代、英文校正の代金が、実際より少額であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の消耗品代で使用予定。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Severe acute otitis media caused by mucoid streptococcus pyogenes in a previously healthy adult.2014
Author(s)
Kakuta R, Yano H, Hidaka H, Miyazaki H, Irimada M, Oda K, Arai K, Ozawa D, Takahashi T, Kaku M, Katori Y.
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Journal Title
Tohoku J Exp Med
Volume: 232
Pages: 301-304
DOI
Peer Reviewed
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