2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation into the predictor of cetuximab effect based on microRNA in head and neck squamous cell carcinoma
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26462596
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
花澤 豊行 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (90272327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マイクロRNA / 上皮成長因子受容体 / 分子標的薬 / セツキシマブ / 頭頸部扁平上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
マイクロRNAは、僅か19~22塩基の1本鎖RNA分子である。マイクロRNAの特徴は、1種類のマイクロRNAが、数多くの機能性RNA (蛋白コード遺伝子・蛋白非コード遺伝子)の発現を制御している事である。そのため、マイクロRNAの発現異常は、細胞内の機能性RNAネットワークの破綻を引き起こす。頭頸部扁平上皮癌の治療において、上皮成長因子受容体(EGFR)の過剰発現が認められることから、EGFRを特異的に阻害する分子標的薬(セツキシマブ)が認可され臨床で使用されている。セツキシマブ投与患者の治療反応性はおおむね良好であるが、少なからず、治療抵抗性に至り、再発や遠隔転移をきたす症例も認める。セツキシマブ使用後に腫瘍が残存した症例または治療後に再発した症例のサルベージ手術の検体を用いて、「頭頸部扁平上皮癌。治療抵抗性マイクロRNA発現プロファイル」を作成した。これまでに、マイクロRNA(miR-1、miR-206、miR-23b)が、癌組織で発現抑制されている癌抑制型マイクロRNAである事を証明した。更に、これらマイクロRNAが、直接EGFRを制御する事を証明した。また、本プロファイルに基づき、癌組織で発現が抑制されているmiR-145-5p、miR-145-3p、miR-150-5p、miR-150-5pについて機能解析を施行した結果、これらマイクロRNAが癌抑制機能を有する事を認めた。マイクロRNAの生合成においては、passenger strandは、機能しない事が一般的であるが、本結果は、マイクロRNAのguide strandおよび、passenger strandが、共に、癌抑制型マイクロRNAとして機能している事を明らかにした。
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[Journal Article] Tumor-suppressive microRNAs (miR-26a/b, miR-29a/b/c and miR-218) concertedly suppressed metastasis-promoting LOXL2 in head and neck squamous cell carcinoma.2016
Author(s)
Fukumoto I, Kikkawa N, Matsushita R, Kato M, Kurozumi A, Nishikawa R, Goto Y, Koshizuka K, Hanazawa T, Enokida H, Nakagawa M, Okamoto Y, Seki N.
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Journal Title
J Hum Genet.
Volume: 61
Pages: 109-118
DOI
Peer Reviewed
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