2014 Fiscal Year Research-status Report
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26462609
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
渡辺 哲生 大分大学, 医学部, 准教授 (50231709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 扁桃周囲膿瘍 / 好中球浸潤 / 口蓋扁桃被膜 / 陰窩 |
Outline of Annual Research Achievements |
扁桃周囲膿瘍の発症機序解明、扁桃周囲膿瘍、ひいては深頸部膿瘍の予防戦略を確立する一助とするため即時扁摘を施行した扁桃周囲膿瘍の口蓋扁桃組織について①TLR2、TNF-α、ICAM1、IL-17、IL6の発現、②Th17細胞数とTreg細胞数を検討するための研究を行っている。 免疫組織染色、リアルタイム定量PCR法を行なうため即時扁摘を施行した症例の標本を蓄積しているが、症例数が少なかったため、過去の即時扁摘を施行した症例のパラフィン切片を用いて、免疫染色、RNA抽出も行なっている。また、標本の収集が遅れているため過去の即時扁摘を施行した症例の病理組織プレパラートでの評価もおこなった。 病理組織プレパラートでは慢性扁桃炎と比較して口蓋扁桃実質内に明らかな炎症所見の違いはなかった。扁桃周囲膿瘍でも実質内に膿瘍形成がみられる症例はまれであった。陰窩への好中球浸潤は明らかに扁桃周囲膿瘍症例で高度であった。被膜の好中球浸潤は扁桃周囲膿瘍症例のみにみられたが膿瘍形成のない健側にも浸潤が見られる症例があった。慢性扁桃炎では陰窩内に細菌塊がみられる症例が多かったが扁桃周囲膿瘍では意外に少なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
倫理委員会の事務的手続きに予定より時間がかかったこと、手術症例が例年より少なかったことが挙げられる。また、予算でフローサイトメトリーの試薬がそろえられなかったことが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き手術症例の蓄積を計る。 今年度はフローサイトメトリーの試薬も揃えられるので実施する。 引き続き、過去のパラフィン切片の切り出しを行なうが標本数が蓄積されたので分析を行なう。
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