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2015 Fiscal Year Research-status Report

下顎歯肉癌における発現分子の網羅的解析とネトリン1の関与の解明

Research Project

Project/Area Number 26462622
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

中平 光彦  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (10253353)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 毅  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60406494)
古株 彰一郎  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (30448899)
自見 英治郎  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40276598)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords歯肉癌 / netrin-1 / MICA/B / ALP / 骨吸収 / E-Cadherin
Outline of Annual Research Achievements

昨年度、netrin-1のクローニングを行い、プラスミド(pNtn1)の作製に成功した。本年度はnetrin-1が癌の骨吸収に関係するかを調べるため、細胞レベルでの実験を行った。骨分化を促進するBMPはnetrinの受容体に作用することが知られているため、BMP(BMP-2またはBMP-4)存在下でのnetrin-1の骨芽細胞に対する作用を解析した。BMP-4を強制発現させた骨芽細胞にrecombinant netrin-1を作用させたところ、ALP発現の低下を引き起こすことが分かった。骨芽細胞にpNtn1を遺伝子導入したところ、ALPおよびcollagen 1A発現が低下した。また、骨芽細胞にどのnetrin受容体が発現しているのかを検討したところ、neogenin 1, Unc5b, ADORA2Bが発現していることが明らかとなった。
一方で、昨年度と同様に20例ほどの検体でE-CadherinおよびMICA/MICBの発現を免疫染色で検討したところ、すべての検体でMICA/MICBの発現を確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

歯肉癌組織におけるnetrinの発現が当初の予想より弱いためそれ以外の分子の発現についても調査を要するため。
また高発現分子とnetrin-1との関連性についても今後明らかにする必要がある点。

Strategy for Future Research Activity

今後はBMP-4存在下、neogenin 1, Unc5b, ADORA2Bそれぞれの受容体をノックダウンさせた骨芽細胞にnetrin-1を作用させた場合、ALP発現はどうなるかを検討する。また、netrin-1が骨芽細胞のRANKL発現を誘導するかどうかも検討する。一方で、MICA/MICBが歯肉癌細胞株に発現しているかどうかを調べ、発現していた場合、強制発現により歯肉癌細胞がRANKLあるいはnetrin-1を誘導するかどうかを調べる。

Causes of Carryover

生化学実験関係の消耗品の使用が、必要と見込んだ金額よりも少なく済んだため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

翌年度の実験では生化学実験の消耗品費用に充てる予定である。

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Published: 2017-01-06  

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