2015 Fiscal Year Research-status Report
加齢黄斑変性に対するQOL向上をめざした個別化治療の研究
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26462641
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大島 裕司 九州大学, 大学病院, 特任准教授 (00536237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 達朗 九州大学, 大学病院, その他 (30150428)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 加齢黄斑変性 / 遺伝子多型 / ポリープ状脈絡膜血管症 / Quality of vision |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢黄斑変性 (AMD)は、視力予後が不良の難治性疾患で、失明原因の上位を占める疾患群であり、高齢化社会が進行中の我が国をはじめとした先進国において、成人の失明や視力低下の主因となっている。現在、AMDに対する根本的な治療はなく、その病因解明は社会的急務である。近年、抗血管新生療法を始めとする新しい治療が開始されているが、依然視力改善は困難である。今回我々は治療抵抗性のAMDに対して遺伝的因子、および日本人に多い病型であるポリープ状脈絡膜血管症(PCV)に対するアフリベルセプトの効果、および治療効果とQOLの変化を検討している。 現在、遺伝子多型に関してはサンプルから解析を行っているところである。アフリベルセプトを用いたPCVに対する効果の検討は、プロトコールに従った治療が終了し、データ解析中である。現在も治療は継続して行い、今後の方針を検討するために新たなるデータを同時に蓄積している。抗VEGF治療とQOLの変化に関しては現在、最終登録者の1年でのデータ収集がまだであるが半数以上の登録者のQOL情報は取得済みであり、全てがそろい次第解析に入る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サンプルの収集や対象者の登録は全て終了している。現在解析中である。PCVに対する治療効果に関しては、規定治療期間のデータ収集は終了し、現在統計学的解析を行っている。Quality of Visionを判定するVFQ25に関しては、対象者登録は全て終了し、最終登録者の治療終了時期にデータ収集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子多型の解析は現在行っており、治療効果との関連を解析中である。 アフリベルセプトを用いた治療効果判定は、予定していた治療期間でのデータ収集は終了し、現在データ解析中、論文執筆準備中である。 Quality of Visionの検討に関しては、対象患者登録は既に終了し、現在データ収集中である。今後最終登録者のデータ収集が終了次第、解析に移る予定である。
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Causes of Carryover |
予定していたより試薬使用量が少なかったため、次年度に繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き解析、データ集計を続ける上で使用する予定である。
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Research Products
(2 results)