2016 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical trial of hydrogen eye drop for retinal artery occlusion
Project/Area Number |
26462650
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
五十嵐 徹 日本医科大学, 医学部, 講師 (30232151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 浩 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00188046)
五十嵐 勉 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10421190)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 網膜動脈閉塞症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、水素を用いた、網膜動脈閉塞症の新規治療法の確立である。これまで網膜動脈閉塞症による虚血に対しては血栓溶解療法が行われてきたが、虚血‐再灌流障害に対する治療は皆無であったため、新しい治療法の確立が必要と考えられる。ラットの実験において水素を点眼として投与することで網膜へ直接デリバリー出来る事が分かり、網膜動脈閉塞症モデルにおいて、網膜神経保護効果を認めた。そこで臨床応用として今回の計画に至った。 まず、日本医科大学付属病院、薬物治験審査委員会の承認を得て、 健常ボランティアを対象とした安全性試験を行った。細隙灯顕微鏡検査、角膜染色検査と共に投与1時間後は点眼自体の影響で角膜びらんが生じたが、投与1日後には上皮の修復でほとんど角膜びらんは認められなかった。その他特に副作用事象を認めず、水素含有点眼薬の安全性に特に問題はないと考えられた。 これを受けて、水素含有点眼薬の効果を検討するために日本医科大学付属病院、薬物治験審査委員会の承認を得て、臨床試験を開始した。目標症例数として、30名を設定したが、10名と十分な症例数を満たさなかった。網膜動脈閉塞症には、元々の患者数が少ない。さらに網膜中心動脈閉塞症と網膜動脈分枝閉塞症があり、また治療時に再疎通しているもの、血栓溶解薬の治療後も再疎通をしていないものもおり、臨床的に多岐に渡る。今回、著効例はいたものの、コントロール群との有意な差は認めなかった。今後症例数を着実に増やし、検討を行う予定である。
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