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2014 Fiscal Year Research-status Report

羊膜と間葉系幹細胞の関連性とそのその効果と保存

Research Project

Project/Area Number 26462669
Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

島崎 潤  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40170930)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords羊膜 / 間葉系幹細胞 / 保存
Outline of Annual Research Achievements

羊膜は抗炎症作用や創傷治癒促進効果があるだけでなく血管のない免疫寛容組織として欠損組織の代替えに移植されるなど、数多く臨床の場で使用されてきた。しかし、その効果や作用のメカニズムについて不明であることが多い。最近になって様々な組織で間葉系幹細胞の存在が報告されおり、羊膜にもその存在が報告された。この間葉系幹細胞が羊膜の持つ効果にどのように関与しているか明らかにするため、本年度は、羊膜から間葉系幹細胞の分離と培養を行い、その間葉系幹細胞の解析を行った。
羊膜をコラゲナーゼ処理し細胞を分離し、メチルセルロースによるシングルセル培養を行った。増殖したクラスターを神経幹細胞などで発現するアルカリフォスファターゼ染色を行った。また、増殖した細胞を骨芽細胞、脂肪細胞、神経細胞への分化誘導を行った。
作成したクラスターはヘマトキシリン・エオジン染色により30個から50個の細胞で出来ていることが解ってきた。また、アルカリフォズファターゼ陽性のクラスターを見ることができた。骨芽細胞への分化誘導ではアルカリフォズファターゼ陽性、アリザリンレッドO染色陽性像を確認することができた。また、脂肪細胞への分化誘導ではオイルレッドO陽性の脂肪滴を確認することができた。神経細胞への分化誘導ではRT-PCRにて神経細胞で発現するニューロフィラメントHの発現を確認した。
本年度において羊膜由来細胞には骨芽細胞、脂肪細胞、神経細胞へ分化可能な細胞が含まれていることが分かった。来年度においてはさらに間葉系幹細胞の解析を行うとともに保存方法、角結膜上皮細胞への影響などについても検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

羊膜の臨床への使用において保険収載されたことになり、安全性をより担保した形で採取、使用を行うため、羊膜採取が滞っているのが現状である。本研究は数年前に採取した羊膜を使用し現在検討を行っているため、限られた試料で行う必要がありやや実験の進展に遅れが生じているのが現状である。今後は当施設における採取の促進を行って遅れを取り戻す予定である。

Strategy for Future Research Activity

我々はこれまでに口腔粘膜由来の間葉系幹細胞の分離培養等も行ってきたが、羊膜由来の間葉系幹細胞はこれに比較し、採取される細胞数や増殖する能力がことなっていることが多少なりとも解ってきた。また、分離効率も比較的良くないことも解ってきたことから、分離効率を上げるために、幹細胞の未分可能を維持するための環境(培養環境)などの工夫を行って、より効率的に分離培養を行って行く予定である。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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