2015 Fiscal Year Research-status Report
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26462679
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
朝岡 亮 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00362202)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 視野進行予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
視野進行の予測には視野の信頼性が非常に重要である。現在の視野計では視野の信頼度は固視不良、偽陽性、偽陰性で評価されている。我々の検討により、これらの古典的信頼性指標に加え、直接眼の動きを監視した結果であるゲイズトラックの結果を、デジタルデータとして取り込み、解釈することで、更に正確に視野の信頼性を評価できることが分かった(Invest Ophthalmol Vis Sci 2015 Dec 1;56(13):7801-7805、Invest Ophthalmol Vis Sci 2015 Oct 1;56(11):6233-6)。更に、本研究で用いられるVariational Bayes法による視野進行予測は、似た進行パターンを示す過去の他症例から変分近似Bayes法を用いて学習し、その結果を踏まえると同時に視野上の測定点同士の相関性を考慮したうえで、各グループ毎に線形回帰を行うことで、通常の単回帰法と違って予測に使用する視野回数が少なくても安定してよい予測精度を得るためのものであるが、この解析の際に、時間シフト付き線形回帰を用いることで更に正確な予測が出来ることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これらの事を踏まえ、Variational Bayes法による視野進行予測を利用し、且つ相互情報量を利用して測定順を最適化し、時間シフト付き線形回帰を利用した視野計測プログラムの作成を継続し、シミュレーションデータを利用した評価を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに着手開始しているVariational Bayes法による視野進行予測を利用し、且つ相互情報量を利用して測定順を最適化した視野計測プログラムを完成させ、実際に視野計測を行う。視野のゲイズトラック記録を用いて視野信頼度を正確に推定する方法の構築を同時に進めており、これらの知見を視野計測プログラムに盛り込んでいく。
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Causes of Carryover |
プログラミングを安価に抑えることで、次年度の視野計測に使用できる金額が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
視野計測人件費、論文出版費用など。
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