2016 Fiscal Year Annual Research Report
Role of microRNA in intraocular inflammation
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26462697
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| Research Institution | Kyorin University |
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Principal Investigator |
渡邊 交世 杏林大学, 医学部, 講師 (90458901)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | ぶどう膜炎 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
我々はぶどう膜炎におけるmicroRNA (miRNA)の作用について検討するためヒト難治性ぶどう膜炎の動物モデルである実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 (EAU)、エンドトキシン誘導実験的ぶどう膜炎(EIU)を用いてmiRNAの発現についてマイクロアレイの手法を用いて検討を行った。その結果、EAUの炎症極期ではmiRNA-223、146a、146bなどの発現上昇、一方で、miRNA-181a、124などの発現が低下しており、これらのmiRNAの局在をIn situ hybridization (ISH)法を用いて検討したところ、miRNA-223、146aがEAUの炎症極期(免疫後14日目)の網膜の内顆粒層、眼内に浸潤した炎症細胞を主体に発現がみられた。一方miRNA-181は無処置ラットの網膜、および免疫後14日目の網膜の内顆粒層に発現していた(Br J Ophthalmol、2016;100:425-31)。またEIUの炎症極期(リポポリサッカロイド：LPS投与後12時間後)の虹彩・毛様体においてmiRNA-146b、206、155などの発現上昇、一方でmiRNA-499, 124などのmiRNAの発現が低下しており、これらの結果はTaqMan Array MicroRNA Cardsを用いた解析でも同様であった。EAUとEIUで共通して発現上昇がみられたmiRNA-146bはLPS刺激によるToll-like receptor 4 (TLR4)を介したシグナル経路を抑制する作用があることが知られている。またEAUとEIUで共通して発現の低下がみられたmiRNA-124も抗炎症作用を有するM2マクロファージへの誘導効果を有することが報告されていることから、病態の異なる２つのぶどう膜炎のモデルにおいて共通のmiRNAがぶどう膜炎の病態制御に関与している可能性が示唆された。
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