2015 Fiscal Year Research-status Report
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26462704
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
和田 基 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80372291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 博典 東北大学, 大学病院, 助教 (00723032)
仁尾 正記 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70228138)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 腸管不全 / 腸管不全関連肝障害 / 静脈栄養関連肝障害 / ω3系脂肪酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
腸管不全あるいは腸管不全(静脈栄養)関連肝障害におけるω3系脂肪の抗炎症効果の分子生物学的、病理学的効果に関して、研究会、学会などに参加し、情報収集するとともに、同様の研究を行う、大塚製薬工場、成育医療研究センター、慶応大学、岩手医科大学などの研究者と有意義な情報交換、議論を得ることができ、研究計画の推進、実施上有益であった。 ω3系脂肪の抗炎症効果の分子生物学的に関する基礎研究に関しては、動物実験を担当していた大学院生が研究を中断し辞職したため、停滞し、当初の計画より遅れている。他の研究施設より臓器保存における虚血再還流などの研究モデルにおいてω3系脂肪の抗炎症効果に関しては、否定的な結果が得られていることもあり、研究計画の変更を要しているが、肝障害、胆汁うっ滞の改善効果に関しては、植物ステロールであるフィトステロールの関与、胆汁酸トランスポーターの発現などに関する新しい知見も明らかになりつつあるため、こうした方面への発展の可能性を検討しつつ研究を進め、腸管不全関連肝障害の病態の解明とω3系脂肪による治療効果の機序解明の両面から研究を進めていきたいと考えている。 臨床(ヒト)の腸管、肝組織検体の活用の可能性も検討しており、病理、免疫組織染色や腸管免疫細胞のフローサイトメトリーなどの予備実験の準備も進めている。ヒト臨床検体の活用のための倫理委員会承認、インフォームドコンセントを得て、研究を進めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ω3系脂肪の抗炎症効果の分子生物学的に関する基礎研究に関しては、動物実験を担当していた大学院生が研究を中断し辞職し、他の研究施設より別の研究モデルにおいて抗炎症効果については否定的な結果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
腸管不全(静脈栄養)関連肝障害、胆汁うっ滞に関しては、植物ステロールであるフィトステロールの関与、胆汁酸トランスポーターの発現などに関する新しい知見も得られているため、抗炎症効果の機序の解明と合わせて研究を進め、病態の解明を進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
動物実験の実験補助をしていた大学院生の辞職に伴い、動物実験に関連した基礎実験が一時的に中断し、予定より遅延したため実験に伴う物品費が予定より少なかったが、動物実験や基礎実験の再開により次年度以降に出費が見込まれる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は予定より遅れている基礎実験を挽回すべく重点的に予算を投入し、成果を発表し、論文化を目指したいと考えている。
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Research Products
(4 results)