2014 Fiscal Year Research-status Report
壊死性腸炎発症における サイトカインストームの 病態解明と治療戦略
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26462711
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
窪田 昭男 和歌山県立医科大学, 医学部, 特命教授 (10161671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
三谷 泰之 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (40612106)
柳原 格 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所), その他部局等, 免疫部門部長 (60314415)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 壊死性腸炎 / サイトカイン / 胎盤機能不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度はまず、胎盤機能不全マウスを作成した。壊死性腸炎が超低出生体重児で発症しやすい原因は新生児でみられる腸内細菌叢形成時に、何らかの細菌性の炎症に過剰反応をきたし一種のサイトカインストームを引き起こし発症するのではないかと考えている。いままでの胎盤機能不全モデルは薬剤による胎盤形成の阻害や、母体腹腔にLPSを注射して炎症を惹起させて胎盤機能を低下させるモデルであり、今回の実験で用いるマウスとしては不適切であると判断した。胎盤機能不全が胎児にストレスを与えIL-6などの炎症性サイトカインを過剰発現しているのではないかとい考えている。そのため今回の実験に必要な胎盤機能不全モデルは単に胎盤の血流を低下させることで胎盤の機能を低下させる必要があると考え、新たなナノ粒子を用いた胎盤機能不全モデルマウスを使用することとした。ナノ粒子を用いた胎盤機能不全モデルマウスで発育遅延(IUGR)マウスを作成するこが目的である。まずnSP70と呼ばれる直径70nmの非結晶シリカを胎盤が形成され安定期に入った妊娠16日目のマウスの尾静脈に注射した。その後マウスの胎盤を取り出し観察を行うとnSP70は胎盤へ集積している事が確認された。また胎仔重量もコントロール群と比較し有意に低下しIUGRと同様の症状をひきおこすことが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
胎盤機能不全マウスの経静脈からの採血手技に難渋し、検体量が少ないためサイトカインの測定が不十分な結果となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
胎生18日目のマウスを用いた手技の習熟に時間を要しているが、技術的な課題はクリアされてきており次年度中には計画通り研究を遂行できる見通しである。
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