2015 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病性皮膚潰瘍の発生予防-皮膚バリア機能破綻機序の解明と新規治療法の開発
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26462730
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
岡野 純子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (50447968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 秀人 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00225434)
森本 尚樹 関西医科大学, 医学部, 講師 (40378641)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 表皮細胞 / バリア機能 / 皮膚壊疽潰瘍 / 創傷治癒 / 糖尿病マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、糖尿病モデルマウスを用いてまず創負荷のない定常状態における皮膚の解析を行い、得られた成果を投稿した。ところが、モデルマウスを作製した際の薬剤毒性による反応ではないかという意見が査読者から出された。そこで糖尿病マウスを治療することにより、糖尿病マウスで観察された皮膚の表現型が治癒できれば、それらは糖尿病病態によってもたらされたものであるという仮説を立てて実験を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、高血糖がランゲルハンス細胞に及ぼす影響をさらに詳しく解析する予定であったが、9で述べた理由により、使用した糖尿病マウスモデルが皮膚解析に適当かという実験に大半を費やした。しかし、糖尿病マウスを治療して皮膚表現型が改善するかを検証するという実験は新しい試みであり、その施行意義は雑誌からも期待されているので、必要な実験だと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
可及的速やかに、現在の実験結果をまとめて国際雑誌に再投稿する。また、皮膚免疫を担当するランゲルハンス細胞における高血糖の影響を更に探究する。
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Causes of Carryover |
物品費に関しては、他のプロジェクトにて助成を受けた物品と重複することが多かった。旅費に関しては、今年度は国際学会に出席せず、国内学会の旅費は自己負担としたため、科学研究費からは支出しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年は予定通り、科学研究費から物品費およびその他を支出していく予定である。
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Research Products
(14 results)