2016 Fiscal Year Research-status Report
島状側頭筋移行術を用いた顔面神経麻痺再建術における神経可塑性と神経再支配機序
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26462740
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松田 健 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50423166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 実 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50196432)
垣淵 正男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50252664)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 顔面神経麻痺 / 側頭筋移行 / ラットモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
H27年度の研究計画に沿ってラット側頭部解剖の調査、予備実験を引き続き行った。 電気生理学的評価を行うための機器の整備ならびにその使用法、データ採取法の検討、試行も行っている。一方で関連領域・分野の研究者との意見交換、最新の知見の情報収集を目的に関連学会に参加、発表を行った。本研究と重なる、マイクロサージャリー領域の論文として、 1.Behavior of anastomozed vessels and transferred flaps after anastomosed site infection in head and neck microsurgical reconstruction.Kubo T, Matsuda K, Kiya K, Hosokawa K. Microsurgery. 2016 Nov;36(8):658-663. 2.形成外科の基本手技:第五章:神経縫合法 松田健 215-221 克誠堂出版 2016 を発表・出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ラットの側頭筋をその血流・神経支配を保ったまま移行させるという、前例・報告のないモデルであるためにノウハウが全くなく、一定の進捗はあるものの、モデル作成における手技的問題、不安定性は解決できておらず、当初の計画からは遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
側頭筋弁の確実な移行、神経支配の把握・安定したモデル作成は本研究に核心部であり、これを解決しない限りは研究を進めることが不可能である。 モデル確立後の各種の評価法に関しては研究代表者が豊富な経験を有している、既存の方法を用いるため、モデル確立後はある程度の遅れは取り戻せるものと考えている。
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Causes of Carryover |
当該年度の多くの部分を予備実験、確認実験に費やしたため、高額の物品・器具を必要とせず、多くを既存の物品・設備で行えたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後モデル評価に用いる薬品・抗体、その他消耗品・機器の購入・整備が必要となってくる見込みである。
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Research Products
(7 results)