2016 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of severe sepsis associated with hospital acquired infection
Project/Area Number |
26462747
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 勧 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40323597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢作 直樹 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60158045) [Withdrawn]
内田 寛治 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (60302709)
土井 研人 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (80505892)
小宮山 雄介 獨協医科大学, 医学部, 助教 (90586471)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 敗血症 / 院内感染症 / 急性腎障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスにおいて腹膜炎+肺炎の院内肺炎を模した、回盲部結節穿孔(CLP)+緑膿菌肺炎のtwo hit modelを作成した。two hit modelでは生存率は著しく低下し、その重症化のメカニズムを解析した。また同モデルに対して、治療としてインターフェロンβ(IFNβ)を使用することで生存率が改善したことを先行実験では確認しているが、そのメカニズムを解析した。 肺炎後の気管支肺胞洗浄液(BALF)中のケモカインとしてKCがtwo hit modelで有意に低下し、またインターフェロンβの投与で有意に上昇していた。肺炎前後の肺病理において、KCの免疫染色を行い、病理学的にも同様の変化が見られるかを検討した。肺病理における免疫染色においても、肺胞マクロファージのKC発現がtwo hit model群で低下しているが、治療薬としてIFNβを投与した群ではKCの発現が復帰していた。 また腹膜炎4日後の肺炎直前にBALFより分離した肺胞マクロファージのKC分泌能を評価した。腹膜炎で各種サイトカインにさらされた肺胞マクロファージにおいて、KC分泌能はtwo hit model群で低下しているが、治療薬としてIFNβを投与した群ではKCの発現が復帰しており、肺病理と同様の傾向を示した。 two hit modelやIFNβ投与群において肺胞中のKCの低下や上昇を伴っており、KCが肺胞内の好中球の動員に関与し、これらのモデルの結果に影響していることが推定された。KCの動態が先行実験における肺炎後の好中球の動員やや生存率の改善につながっている可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)