2014 Fiscal Year Research-status Report
軟骨吸収における脂肪酸と脂肪酸結合タンパク質の役割
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26462796
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
天野 修 明海大学, 歯学部, 教授 (60193025)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脂肪酸結合蛋白 / 破骨細胞 / セプトクラスト / 石灰化 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪酸結合タンパク質FABPの硬組織と口腔組織の分布を調べた結果,表皮型が骨端板のセプトクラスト(骨端板横隔吸収細胞)に,脳型が破骨・破軟骨細胞に局在することが,電子顕微鏡レベルでも確認された.脳型FABPの破骨細胞における発現は,胎生期には認められず,生後になって認められた.この現象は骨端板の他,膜性骨化を起こす頭蓋骨発生においても認められた.しかし破骨細胞のマーカーである酒石酸耐性酸性フォスファターゼ活性は胎生期においても認められた. このことは,脳型FABPの発現が,破骨細胞の成熟,または吸収する硬組織の石灰化度の変化に依存しているのでないかと考えられた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
薬理学的実験の再現性が安定せず,投与方法の調整などに予定以上の時間がかかったが,現在は安定している.
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Strategy for Future Research Activity |
申請書の予定に従って研究を進める.また破骨細胞の機能との関連が想定されたので,異なる石灰化度を有する状態での脳型FABPの発現の違いについての実験を追加し,発現と石灰化度との関連を明らかにする予定である.
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Causes of Carryover |
購入予定だった試薬の使用量が予定を下回り,追加購入の必要が無かったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度当初には現有試薬が消費される見込みなので,予定通り試薬の追加購入に充てる.
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