2014 Fiscal Year Research-status Report
In vivoマルチパッチクランプ法による島皮質統合機構の解明
Project/Area Number |
26462824
|
Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
安達 一典 明海大学, 歯学部, 准教授 (20349963)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 真之 日本大学, 歯学部, 准教授 (00300830)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | in vivo / whole-cell patch clamp / 島皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身麻酔下のラット吻側島皮質AI (agranular insular cortex)II/III層錐体細胞から記録さえる静止膜電位は、GI(granular insular cortex)ならびにDI(dysgranular insular cortex)の錐体細胞と同様にup stateとdown stateを不定期な周期で繰り返しており、up stateにおいて自発的な活動電位の発現が認められる。記録細胞の尾側部位への電気刺激によって記録されるEPSPsは膜電気の脱分極に伴い減少傾向にあることも、他の二部位の錐体細胞と同様である。しかしながら、舌内への電気刺激で誘発される膜電位変化はEPSPs、IPSPsならびに無反応と多様であることが明らかになった。一部の記録細胞をbiocytinにて標識・再構築したところ、軸索投射は尾側方向に集中して展開していることが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
錐体細胞からの記録は概ね順調に行われているが、記録細胞の単一標識が困難であるため形態学的解析がやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
記録細胞の単一標識の精度を上げるために、ピペット内液の成分調整などを行うと同時に、neurobiotinなどの他の標識試薬の使用も検討する。舌内刺激によって誘発される膜電位変動の背景に存在する受容体機構を各種アゴニストならびにアンタゴニストにて検討すると同時に、それぞれの反応に特異的な特性(吻尾的ならびに腹背側的部位、層、刺激応答性)を同定する。
|
Causes of Carryover |
試薬ならびにガラス器具の繰り越し分が存在していたことと他の外部資金にて追加刺激装置の購入などが行えたことから次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
昨年度の仕様により試薬、刺激電極、ガラス器具などの在庫数ほぼ無くなったことから新規購入費用に充てる。
|
Research Products
(3 results)