2014 Fiscal Year Research-status Report
細胞性免疫反応を用いた口腔粘膜上皮性異形成からの発癌過程の解明
Project/Area Number |
26462857
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
近津 大地 東京医科大学, 医学部, 教授 (30343122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里見 貴史 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70276921)
長尾 俊孝 東京医科大学, 医学部, 教授 (90276709)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 口腔粘膜 / 上皮性異形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
今回の研究は、臨床的に採取された口腔粘膜の異形成病変および扁平上皮癌の生検材料および切除検体を研究対象とし、免疫組織化学的手法により、口腔粘膜の非腫瘍性上皮から異形成上皮、さらに発癌に至る過程における、細胞性免疫反応を検討するのが目的がある。 本年度は、まず生検検体あるいは切除検体のホルマリン固定・パラフィン包埋された組織標本、およびそれぞれの臨床データを連結不可能に匿名化された状態で収集し、データベースを作成した。予備実験として、各群から10例(合計30例)を無作為に抽出しCD8, CD4, CD1a, CD68 等の細胞性免疫反応に関連したマーカーの免疫組織化学について、プロトコールを作成した。予備実験の染色標本を高速・高解像度バーチャルスライドスキャナ(NanoZoomer:浜松ホトニクス社製)で高解像度画像を取得し、その画像を、デジタル病理イメージング解析システム(Tissue Studio Ver.3.5: Definiens社製)を用いて、細胞傷害性T細胞(CD8陽性細胞) や抑制性T細胞(CD4陽性CD25陽性), 樹状細胞(未熟、成熟樹状細胞)等の免疫担当細胞の、上皮内・腫瘍内や間質でのリンパ球浸潤数を計測している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例データベースの構築および細胞性免疫反応に関連したマーカー(CD8, CD4, CD1a, CD68 等)の免疫染色プロトコールの作成に予定より時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
作成したプロトコールにそって、細胞傷害性T細胞(CD8陽性細胞) や抑制性T細胞(CD4陽性CD25陽性), 樹状細胞(未熟、成熟樹状細胞)等の免疫担当細胞の免疫染色をすすめ、陽性細胞数の計測を行っていく方針である。
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Causes of Carryover |
研究に遅延を来しているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究に必要備品・消耗品や学会発表の活動費として計画している。
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