2015 Fiscal Year Research-status Report
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26462863
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
西浦 弘志 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (90284760)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | C5a受容体 / アゴニスト / アンタゴニスト / デルタラクトフェリン / アネキシンA3 / リボソームタンパク質S19 |
Outline of Annual Research Achievements |
C5a受容体のアゴニストリガンドであるC5aを大腸菌の系でリコンビナントタンパク質として準備した。一方、C5a受容体のアンタゴニスト・アゴニストリガンドRP S19多量体の機能体としてRP S19のC末端12アミノ酸をリコンビナントC5aのC末端に連結したC5a/RP S19を準備した。C5aとC5a/RP S19を好中球と反応させ、C5a受容体以外にリガンドと結合する蛋白質をプロテオミクス法で、デルタラクトフェリンと同定した。この結果は、The roles of ribosomal protein S19 C-terminus in a shortened neutrophil lifespan through delta lactoferrin. Nishiura H, Yamanegi K, Kawabe M, Kato-Kogoe N, Yamada N, Nakasho K. Immunobiology. 2015 Sep;220(9):1085-92.で報告した。結果として、RP S19のC末端が好中球に特異的に発現するアポトーシス誘導の転写因子を活性化するためにアンタゴニストと働くことが判明した。同様に、マクロファージでC5a/RP S19と特異的に結合する蛋白質をプロテオミクス法で、アネキシンA3と同定した。この結果は、Annexin A3 plays a role in cytoplasmic calcium oscillation by extracellular calcium in the human promyelocytic leukemia HL-60 cells differentiated by phorbol-12-myristate-13-acetate. Nishiura H, Yamanegi K, Kawabe M, Kato-Kogoe N, Yamada N, Nakasho K. Exp Mol Pathol. 2014 Oct;97(2):241-6.で報告した。結果として、RP S19のC末端がマクロファージに特異的に発現する細胞膜カルシウムチャンネル因子を活性化するためにアゴニストと働くことが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
RP S19多量体が如何にしてC5a受容体を介して時にはアゴニストとして、時にはアンタゴニストとして働くことができるかの機構が判明した。そこで、現在、RP S19多量体の機能ペプチド単量体、二量体、三量体を準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
RP S19ペプチド単量体、二量体、三量体を利用して急性炎症モデルマウスの回復の改善が可能かを検討する。
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Causes of Carryover |
RP S19多量体の機能体を作製するうえで、プロテオミクス法での解析が予定よりも、早く終了した。一方で、他の研究結果より、RP S19の三量体をヒト血漿中で発見した。従って、RP S19の多量体の機能体として、RP S19二量体と三量体を考える必要性が出た。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ペプチド合成において単量体に加えて二量体および三量体を作製
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 下顎歯肉に発生した隆起性病変2015
Author(s)
山根木康嗣*, 西浦弘志, 小越菜保子, 和唐雅博, 岡村友玄, 富永和也, 西川哲成, 田中昭男
Organizer
日本臨床口腔病理学会総会
Place of Presentation
北海道大学学術交流会館(北海道・札幌市)
Year and Date
2015-07-29 – 2015-07-31
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[Presentation] 上顎に発生した骨肉腫の1例.2015
Author(s)
山根木康嗣*, 西浦弘志, 小越菜保子, 川邊睦記, 首藤敦史, 野口一馬, 岸本裕充, 中正恵二.
Organizer
日本病理学会総会
Place of Presentation
名古屋国際会議場(愛知県・名古屋市)
Year and Date
2015-04-30 – 2015-05-02
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