2014 Fiscal Year Research-status Report
TCP複合化レジンとナノHAPコラーゲンのハイブリッドによる垂直歯根破折の治療法
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26462867
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
菅谷 勉 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (10211301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中塚 愛 北海道大学, 大学病院, 助教 (00547648)
建部 二三 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (10534448)
天雲 太一 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80451425)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 4-META/MMA-TBB レジン / αTCP / ハイブリッド / 硬組織形成 / BMP |
Outline of Annual Research Achievements |
4-META/MMA-TBB レジンにαTCP を0%、40%、60%複合化し、EDC またはアスコルビン酸で架橋したナノハイドロキシアパタイト/コラーゲンゲル上で硬化させた。その界面をSEM,EDX及びXPSで元素分析を行った結果、レジンとコラーゲンの間にレジンともコラーゲンとも異なる層が観察され、NやCaが検出できたことから、ハイブリッド層が形成されていると考えられた。ハイブリッド層の形成状態はαTCP濃度が40%でも60%でも大きな差はなかったが、EDC架橋よりアスコルビン酸架橋のほうがややCaが多い傾向がみられ、αTCP60%複合化にアスコルビン酸架橋したナノハイドロキシアパタイト/コラーゲンの組み合わせが、もっとも硬組織形成に有利と考えられた。 一方、4-META/MMA-TBB レジンを硬化させ直径1㎜、長さ5㎜の円柱形試料表面にαTCP0%、40%、60%複合化した4-META/MMA-TBB レジンを塗布してラット骨髄腔に移植し、脱灰薄切標本を作製して病理組織学的に硬組織形成状態を評価した。その結果、形成された骨と試料の直接接触率は、60%複合化した試料がほかの試料より有意に高かった。 次に、αTCP60%複合化した4-META/MMA-TBB レジンにアスコルビン酸架橋ナノハイドロキシアパタイト/コラーゲンを圧接し、rhBMP-2を浸漬、ラット背部皮下に移植して縫合した。現在移植した試料を摘出して標本を作製中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の予定をすでに終了し、平成27年度の実験計画をすでに開始しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
実験計画は予定を前倒しして進んでおり、今後も当初の計画に従って進めていくことで、期待した結果が得られると考えられる。
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Causes of Carryover |
学外の研究分担者である建部二三が産休に入ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
産休中であった建部二三はすでに復職しており、昨年度予定していた実験の一部を補完するとともに、本年度の実験計画を行うことによって、本年度中に全額を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)