2016 Fiscal Year Research-status Report
根管内細菌叢メタゲノム解析に基づく、新しい根尖性歯周炎の臨床診断法の開発
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26462869
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐藤 拓一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10303132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真柳 弦 東北大学, 歯学研究科, 助教 (10451600)
河村 好章 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (80262757)
田中 香お里 岐阜大学, 生命科学総合研究支援センター, 教授 (20242729)
松山 順子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30293236) [Withdrawn]
大島 勇人 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70251824)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歯学 / 口腔細菌 / バイオフィルム / メタゲノム / 根尖性歯周炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯内疾患は根管内に生息する多種多様で、多量な細菌により惹起される、とされている。従って、根管内に生息する細菌を質的ならびに量的に把握することが極めて重要である。本研究では、近年、注目を集めているメタゲノム解析法を応用して、精密で、高感度な細菌検査法によって、治療対象の根管内細菌叢を、モニタリングすることを目指す。 本年度、感染根管内試料を対象として、効率的な質的ならびに量的解析の実験条件の検討を継続して行った。東北大学病院を受診した患者からインフォームドコンセントを得た後に、感染根管治療時に、根管象牙質を採取した。16S rRNA遺伝子を標的とし、454 Genome Sequencer FLX systemによってpyrosequencingを行った。治療の初回の試料では、Actinomyces,Olsenella, Streptococcus, Pyramidobacter,Prevotella,Pseudoramibacter,Eubacterium,Abiotrophia,Bacillus,Porphyromonas,Enterococcus,Tannerella,Atopobiumが優勢であった。また、治療が進んだ段階の試料では、 Streptococcus,Actinomyces,Prevotella,Eubacterium,Neisseria,Olsenella,Propionibacterium,Fusobacterium,Peptostreptococcus,Bergeyella,Oribacterium,Porphyromonas,Tannerella,Helicobacter,Veillonella,Enterococcusが優勢であった。本法によって根尖性歯周炎に関わる細菌叢の詳細が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験結果の検討が順調に進んでいるので。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も学会等で情報を収集しながら、実験結果の検討を進める予定である。
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Causes of Carryover |
実験結果の検討を共同研究者と継続して行っているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会における情報収集を進め、実験結果の検討を共同研究者と行う。
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Research Products
(5 results)