2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of aging on hard tissue formation using Low-intensity pulsed ultrasound and BMP
Project/Area Number |
26462883
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山路 公造 岡山大学, 大学病院, 講師 (30374531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川浪 雅光 北海道大学, 歯学研究科, 名誉教授 (10133761) [Withdrawn]
吉山 昌宏 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (10201071)
菅谷 勉 北海道大学, 歯学研究科, 准教授 (10211301)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 低出力超音波パルス / 硬組織形成 / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は低出力超音波パルス(LIPUS)と硬組織誘導能を有するBMPに着目し、両者を硬組織(骨、象牙質)形成に用いた場合の効果に加齢が及ぼす影響について評価することを目的として実施した。 実験動物は若齢期、中高齢期のウィスター系ラットを用いた。実験部位はラットの口蓋部および第一臼歯を用いた。 口蓋部では粘膜骨膜弁剥離後、BMP配合スキャホールドを移植した場合(BMP群)、BMP配合スキャホールド移植後にLIPUSを施した場合(LI-BMP群)、無移植の場合(Cont群)に分け検討した。その結果、若齢期、中高齢期とも、BMP群、LI-BMP群の新生骨がCont群と比べて新生骨が有意に多く形成された(P>0.05)。LI-BMP群はBMP群と比べて新生骨が緻密な構造を有し既存骨とほとんど一体化していた。また若齢期は中高齢期よりも形成量が有意に多かった(P>0.05)。 第一臼歯をラウンドバーにて露髄後、BMP配合覆髄材で直接覆髄した場合、BMP無配合覆髄材の場合と比べて修復象牙質が有意に多く形成された(P>0.05)。LIPUSを施した場合、象牙質形成に明確な変化は認められなかった。また若齢期と中高齢期の形成量には有意差は認められなかった(P<0.05)。 以上より本研究の条件下では、LIPUSとBMPを骨形成に用いた場合、加齢に伴い骨形成量は減少するものの若齢期のみならず中高齢期にも骨形成は促進される可能性が示唆された。また直接覆髄に用いた場合、若齢期のみならず中高齢期にもBMP配合覆髄材を用いることで象牙質形成が促進される可能性が示唆された。
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