2016 Fiscal Year Annual Research Report
Quality Evaluation of Dentin-Resin Interface by Use of Optical Coherence Tomography
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26462896
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宮崎 真至 日本大学, 歯学部, 教授 (70239391)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯質接着 / 接合界面 / 耐久性 / 再石灰化 / 光干渉断層装置 / 超音波透過法 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯質接着性レジンの象牙質接着機構において,ハイブリッド層の形成が重要であり,その形態的ならびに機能的検討は現在も国内外で積極的に続けられている。最近では,歯質接着性レジンシステムの長期耐久性を低下させる因子として,象牙質基質あるいは口腔内から放出されるMMPがハイブリッド層に及ぼす影響について検討されている(Mazzoni A et al. J Dent Res 2015;94:241-251.)。すなわち,口腔内のバクテリアや唾液中の消化酵素などがレジンと象牙質との接合界面付近のコラーゲン線維に加水分解をもたらし接着構造を崩壊させるというものである。そこで,MMP inhibitorであるクロルヘキシジンなどを用いて,生じうる劣化を未然に防ぐことが考えられている。しかし,MMP inhibitorの効果は一時的なものであり,象牙質接合界面における劣化は恒常的に防げるものではない。したがって,単にMMP inhibitorを応用することだけではなく,歯質を強化することが接着耐久性を根本的に改善するための臨床的手法となるものと考えられる。
そこで,生物学的機能性(バイオアクティブ)を有するPre-reacted Glass-ionomer Fillerに着目し,このフィラーから象牙細管への石灰化物の沈着を誘発する作用を持つとされる様々なイオンが徐放されることを報告した。そこで,次の研究の段階として,再石灰化に最も有効であるとともに修復材に応用可能なイオン種を特定し,接着界面の劣化部が再石灰化によって修復されるかを的確に判定するモダリティーを確立した。
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Research Products
(21 results)