2015 Fiscal Year Research-status Report
表面改質によるプラークフリーインプラントアバットメントの開発
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26462926
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木原 優文 九州大学, 大学病院, 助教 (40419536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熱田 生 九州大学, 大学病院, 助教 (30423487)
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (50195872)
鮎川 保則 九州大学, 大学病院, 講師 (50304697)
益崎 与泰 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (80588103)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インプラント治療 / 水熱処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在インプラント治療は高い成功率を示しているが、インプラント周囲炎に罹患するリスクも増加しており、その主な要因としてプラーク付着による周囲歯肉の炎症があげられる.長期的に口腔内でインプラントを維持させるためにはプラークの付着しにくい表面性状を有するアバットメントを装着し、できるだけ粘膜貫通部周囲をメンテナンスしやすい状態にすることが重要であると考えられる.本研究ではインプラントアバットメント部で主に用いられる純チタンに水熱処理を施し細菌が付着しにくい超親水性の表面性状に変化させ、表面へのプラークの付着度合について解析するとともに、経時的な表面性状の変化を解析し、水熱処理による表面改質がプラーク付着の長期的な予防に有効であるか検討することを目的としている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の手技において水熱処理の時間などが思った通りに決定出来ず、一部条件を広げている。 ただし昨年度後半には条件の絞り込みに成功し、現在は遅れを取り戻すべく急ピッチで研究を進めている
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Strategy for Future Research Activity |
プロビジョナルとして用いたBABを回収し細菌付着性の評価および表面性状の解析、歯肉溝滲出液中に含まれるタンパク質の解析を行い、未処理のものと比較して評価を行うものであるが、昨年度までの「2次手術後の患者さんに対しヒーリングアバットメントが2mm縁上にくるようヒーリングアバットメントの長さを選択し、歯肉縁上部位を部分的に水熱処理したものを準備しておく.プロビジョナルのための印象採得時にヒーリングアバットメントを交換し、2週間後に回収し表面付着細菌の評価および表面性状、歯肉溝滲出液のタンパク質解析を行い、未処理のものと比較して評価を行う」という点で条件のやり直しがあるため、少し出遅れている。ただし最終年度でありきちんと終了する予定である。
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Causes of Carryover |
研究の一部で条件の絞り込みに失敗したため(遅延理由に詳細記載)、実験の進行が少し遅れてしまった。そのため今年度はその分を取り戻すため急ピッチで研究を進める予定
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の通り、昨年度からの繰り越しがあるものの研究全体としては計画にくるいはなく進行していく予定である。
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