2016 Fiscal Year Annual Research Report
In-vivo monitoring using MEMS for the individual optimal design of implant prostheses
Project/Area Number |
26462927
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松下 恭之 九州大学, 大学病院, 准教授 (60159150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江崎 大輔 九州大学, 大学病院, 助教 (10608970)
澤江 義則 九州大学, 工学研究院, 教授 (10284530)
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50195872)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | MEMS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では口腔内に組み込み可能な,2.4GHz帯で動作するモノポールフィルムアンテナを開発し,その特性を検証することを目的とした. 材料と方法:【アンテナ構造】アンテナは,高さ8mm,長さ35mmとした.また、義歯上に貼付して使用が可能であるようにフィルム状とした.そのため,厚さ0.254mm、比誘電率3.5のフレキシブル基板上にアンテナを設計し,給電方法として,片側接地導体のみを残したコプレーナ線路を,またコネクタにはU.FL-R-SMT(ヒロセ製)を使用した.アンテナはモノポールで2.4GHz帯で動作する. 【アンテナ特性の検証】モノポールフィルムアンテナの通信特性をSAW温度センサーからのデータを計測するとともに,以下の影響を調査した.・アンテナを義歯に貼付した場合・アンテナの湾曲を変化させた場合・送信アンテナと受信アンテナの距を変化させた場合【肉片を用いた通信試験】送受信機には8.5dBiのパッチアンテナを用い,ブタロース薄切り肉で空隙5mm,距離5cmでアンテナ周囲を被覆し,通信時のSN比を計測した.なお,この試験でもSAW温度センサーを用いて,温度データの信号を受信する感触試験とした.【ヒト口腔内での通信検証】30歳男性の歯列模型をもとに作製したレジン製スプリントにSAW温度センサーとモノポールフィルムアンテナを貼付し,送受信試験を行い,SN比を計測した. 結果:・アンテナの湾曲有無で,SN比は湾曲ありの方が減少した.・アンテナを単純に湾曲させた場合と義歯に貼付した場合で,SN比は歯科モデルの方がやや高い値を示すことを確認した.・歯科モデルにSAW温度センサを適用した場合,通信距離20cm程度までは十分温度を測定できることがわかった.
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