2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the tissue conditioner with the healing promotion effect that contained protein beads
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26462930
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
黒木 唯文 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (70404225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江越 貴文 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (70706150)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 有床義歯補綴学 / ティッシュコンディショナー / 創傷治癒促進 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、日本は超高齢社会を迎え、高齢者の増加に伴い、義歯使用患者も増加するもののと予想される。義歯使用患者は、不適合義歯の使用により粘膜に褥瘡性潰瘍を形成する場合がある。その対処法として使用されるティッシュコンディショナーは、可塑剤溶出という欠点が存在し、材料の劣化が問題となっている。そこで、本材の治療効果、抗菌性、材料学的性質の向上を目的に新しいティッシュコンディショナーの開発を行ってきた。 本研究の肝であるプロテインビーズは、平成26年に早々と生産終了となり、新たに治癒促進物質を模索する必要が生じた。様々な成長因子を市販ティッシュコンディショナーに含有し、それらが線維芽細胞に与える影響を調査検討を行ってきたが、ティッシュコンディショナーの主成分が細胞に与える影響を上回ることはなく、結果は芳しくなく、発表に値する成果は得られなかった。 平成28年度の研究計画は、新規ティッシュコンディショナーを用いた臨床試験が計画であった。新規材料の開発は治癒促進剤の模索を続け、臨床研究に関しては、本研究の材料を用いたものではないが、義歯安定剤、歯科補綴装置に関する2つの研究計画を長崎大学病院倫理委員会に提出し承認を受け、実際、2例の臨床研究の遂行した。このことは、今後新規ティッシュコンディショナーの臨床応用に先立つ、臨床研究を行う上で、十分役立つと感じた次第である。 本研究は、研究期間3年で新規ティッシュコンディショナーの開発、臨床応用までの計画であった。しかしながら、実際、開発の段階で中途になってしまっていることは大変残念に考える。今後も、本研究の大目的である、新規材料の研究開発を行っていく予定である。
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Research Products
(6 results)