2017 Fiscal Year Annual Research Report
Devise a jaw exercise program for brain function improvement
Project/Area Number |
26462962
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
佐久間 重光 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80271386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲本 京子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (00469008)
有地 淑子 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (60232063)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳機能 / 顎運動 / 近赤外分光法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,fNIRS(機能的近赤外分光法)を利用した「脳機能改善のための顎運動プログラムの考案」を目的として検討を進めている. 平成29年度は,顎運動プログラムとして採用予定であったガム咀嚼運動,最大開閉口運動および噛みしめ運動について,それぞれ運動条件を設定し活動状況を検討した結果,ガム咀嚼運動では運動速度が2Hzの運動,噛みしめ運動では40%MVC(最大噛みしめ運動を100%MVCとした場合)の強度での噛みしめ運動において前頭前野の活動が有意に増加することを見いだした.しかし,最大開閉口運動については運動条件を変えた場合でも前頭前野の活動は減少を示した.そのため,脳機能改善のための顎運動としてガム咀嚼運動および噛みしめ運動を採用することとした.現在では,2種類の顎運動を組み合わせ,脳機能が向上しているか否かの尺度として,前頭前野の機能検査に用いられるストループテストをパーソナルコンピュータにプログラムし,運動プログラム実施前後での前頭前野における血流動態の測定およびテスト実施時の反応速度を検討している. 血流動態の測定には,fNIRS脳機能測定装置(HITACHI; ETG-4000)およびプローブ(3×5;22チャンネル)を使用した.プローブは,前頭前野領域を対象として,プローブ下段の行が脳波測定時に利用されているT3-Fpz-T4(国際10-20システム基準点)のラインと一致するように設置して,運動を行う直前の安静時および運動時それぞれ1分間から得られたoxy-Hb量を基にoxy-Hbおよびdeoxy-Hbの変化量を求めている.
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Research Products
(6 results)