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2016 Fiscal Year Research-status Report

網羅的メタボローム解析によるインプラントリスクファクター検出法の確立

Research Project

Project/Area Number 26462970
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

鈴木 泰明  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (10397812)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 近津 大地  東京医科大学, 医学部, 教授 (30343122)
木本 明  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30597167)
古森 孝英  神戸大学, 医学研究科, 教授 (50251294)
浅井 知子  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (90533745) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords歯科インプラント / リスクファクター / メタボローム解析
Outline of Annual Research Achievements

歯科インプラント治療が普及する中、その治療を行う際に様々なリスクをかかえている患者が増えているが、術前にそれらを検出し、治療の可否を明確に予測・評価し得る科学的指標は未だ見当たらない。そこで、我々は新規バイオマーカーによるインプラント治療の術前リスクファクター検出法の確立を目指して本研究を平成26年度より開始した。
初年度には研究遂行の基盤となるラット顎骨を用いた新規のインプラント埋入実験法の確立を目指し、実験を始めた。また、osseointegration抑制下のモデルラット下顎骨へ同様にマイクロインプラント体埋入を行い正常ラットとの相違を検討し、osseointegration抑制モデルラットを用いて口腔内より唾液を回収、網羅的メタボローム解析を行い、正常ラットと比べての特異的プロファイリングを探索した。唾液では変動する代謝物の解析がやや困難であることも危惧されたため、血液(血漿)も採取し解析を進めた。
2年目は、血液を用いた解析を続け、インプラントのリスクファクターとなり得る各種疾患モデルラットを用いての埋入実験とメタボローム解析を進めた。当初の疾患モデルとしては糖尿病、歯周病、骨粗鬆症などを想定していたが、それらの間で解析の特異度や差もみられたため、グループ内での討議の結果、3年目は骨粗鬆症モデルに絞って解析を進めることとした。
骨粗鬆症モデルラットは、卵巣を摘除した後にマイクロインプラント体を埋入することで作製がなされた。このモデルのメタボローム解析においては、他のモデルよりも比較的感度の高いメタボローム解析の結果を得ることが出来た。研究の最終年度として予定していたインプラントのリスクファクターとされる疾患を有する患者でのメタボローム解析は、実際の臨床検体の収集準備が想定していたようには進まず、計画を見直して研究機関の延長をお願いし、受理頂いた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究2年目までの解析結果をもとに複数選択していたモデル動物について今一度研究グループ内で考え直し、3年目は骨粗鬆症モデルに絞って解析を進めていった。結果として、バイオマーカー候補となるかもしれない比較的感度の高い候補物質をメタボローム解析から得ることが出来たが、当初に研究最終年度で予定していたインプラントリスクファクターを有するとされる実際の患者検体を用いた解析は想定のようには進まず、遅れてしまったため。

Strategy for Future Research Activity

3年目で得られた骨粗鬆症モデルによる解析の知見をベースに、実際にこれら疾患を抱えている患者(ヒト)を含め、広く臨床検体および健常人のサンプル収集を少しでも多く進め、モデル動物から得られた解析結果との比較・照合を、残りの研究期間でメタボローム解析を通して行っていきたい。これより、インプラント治療時のリスクファクターとなるバイオマーカー候補物質の検証実験が可能となり、術前の早い時期にそれらを検出できるようになることを最終的には目指す。さらには、現在既に用いられている各種臨床検査値との相関についても検討を加え、何らかの結論を得たい。

Causes of Carryover

前年同様、メタボローム解析に供する物品費等が当初考慮していたものより少なく済んだことや、人件費・謝金に供する費用が不要であったことから、延長年度への繰越金が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

骨粗鬆症を含め、インプラントのリスクファクターと思われる疾患を有する患者および健常人の臨床検体を少しでも多く収集、解析するために、比較的高額なカラムの交換・購入に備えること、延長の最終年度にあたり研究成果を発表するための旅費、さらには総括としての論文作成・投稿費の増大を見込んで、これらの用途に充てさせて頂く予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] A clinical study of injured patients treated with dental implants.2016

    • Author(s)
      Suzuki H, Takeuchi J, Matsuo K, Kakei Y, Kimoto A, Hasegawa T, Akashi M, Chikazu D, Komori T.
    • Organizer
      The 23rd European Association for Cranio Maxillo-Facial Surgery (EACMFS)
    • Place of Presentation
      London, UK
    • Year and Date
      2016-09-13 – 2016-09-16
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-01-16  

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