2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of zinc sustained-release titanium framework to promote the proliferation and differentiation of osteoblasts
Project/Area Number |
26462993
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
福田 雅幸 秋田大学, 医学部, 准教授(病院教授) (20272049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 修 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (00230540)
高野 裕史 秋田大学, 医学部, 講師 (30282172)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 顎骨再建 / 亜鉛 / チタン / フレームワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
【平成29年度の研究の概要】平成29年度は,平成28年度に引き続き研究者らが作製した亜鉛徐放型チタン系フレームワーク(以下,Zi-Tiフレームワーク)を生体内に埋入し,その周囲の骨形成の観察を行った。 【方法】ラットの頭蓋骨に,トレフィンバーを用いて直径8mmのcritical size(自然に治癒しない大きさ)の骨欠損を形成した。この骨欠損にシート状のコラーゲンスポンジ(typeⅠコラーゲン)を充填し,Zn-Tiフレームワークで被覆した。対照として、Tiメッシュを使用した。移植後2、4週に試料を摘出し、骨の再生を組織学的に評価した。骨形成率の測定には画像解析ソフトを用いた。 【結果】Zn-Tiフレームワークは,非常に高い骨再生率を示した。しかし,骨欠損の再生率に個体差が大きいために標準偏差が大きくなってしまった。本研究は実験期間の延長の承認を受けることができたため,平成29年度にもち越し追加実験を行ったが,Zn-Tiフレームワークと対照のTiメッシュとの間に統計学的有意差は認められなかった。したがって,本研究結果を平成29年度からスタートした「亜鉛徐放型チタン系フレームワークと歯髄幹細胞による顎骨再生療法」に反映させ,新たな顎骨再生療法の開発を目指す。
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