2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒト歯髄細胞におけるiPS細胞誘導効率の促進因子の解析
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26463000
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
畠山 大二郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (60377653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 知子 (武田知子) 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (30509815)
飯田 一規 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30585237)
玉置 也剛 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40585303) [Withdrawn]
柴田 敏之 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50226172)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ヒト歯髄細胞 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の研究において、ヒト歯髄細胞において、DNAアレイを用いて遺伝子発現を検証した結果、28個の遺伝子がピックアップされ、このうちDistal-Less-homeobox 4(DLX-4)の導入が、ヒト歯髄細胞からのiPS細胞の誘導効率を上げることが示唆され、このDLX-4導入でiPS細胞を誘導する際に、iPS細胞化するコロニー形成率が高く、未熟なiPS化しないコロニー形成率が低いことも認められた。さらに、このDLX-4の働きの一つとして、Transforming Growth Factoe-beta(TGF-beta)の細胞内情報伝達経路の関与が示唆されており、TGF-beta情報伝達経路の活性化が、ヒト歯髄細胞におけるDLX-4の発現を抑制していることが新たに示された。そこで、平成27年度は、TGF-betaで処理したDLX-4高発現細胞とDLX-4発現を抑制した細胞において、それぞれの細胞間におけるDNA発現解析の際を検討し、p44/p42MAPKinase、p38MAPkinase、JNK/SAPKの各MAPkinaseの活性化を検討した。その結果、いくつかの特定の遺伝子の発現が上昇していることが示され、さらに、MAPkinaseの活性化においても差異のあることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DNAアレイでの結果の解析に手間取った
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Strategy for Future Research Activity |
DNAアレイの結果をもとに、ヒト歯髄細胞のDLX-4発現によるiPS細胞誘導の詳細な解析を進める
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