2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26463022
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山崎 安晴 北里大学, 医学部, 講師 (00210401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 啓 北里大学, 医学部, 教授 (20197297)
杉本 孝之 北里大学, 医学部, 講師 (20365133)
熊澤 憲一 北里大学, 医学部, 講師 (60383618)
馬場 香子 北里大学, 医学部, 特別研修生 (90327411)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 未分化間葉系細胞 / 凍結保存 / 再生医工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の研究計画は予定通り、凍結保存間葉系細胞を無血清培養により再培養し間葉系細胞と培養上清を分離した。その後に生物科学的活性と骨形成能の比較確認(in vitro, in vivo)をした。1) in vitro:培養上清の成長因子測定としてIGF-1, VEGF, HGF等をエライザー法で行ない、2) in vivo:Scaffold はコラーゲンアパタイト(Refit)を使用した。scaffold、hBMCの上清+scaffold、hBMC+scaffold、hBMC の培養上清+hBMC+scaffold をそれぞれ動物頭蓋骨欠損モデル(ヌ-ドラット)に移植し、骨形成を組織学的に検討した。その結果【in vitro】成長因子の発現はIGF-1は検出されなかったが、VEGF、HGFは検出された。10倍濃縮において高い値が検出された。【in vivo】コントロールにおいては欠損部が残存し、明らかな骨形成を認めなかった。一方、培養上清では一部骨形成を認めるが骨欠損部が残存していた。しかし10倍濃縮においては欠損部が新生骨により閉鎖されていた。この結果から凍結保存されたヒト骨組織由来間葉系細胞の培養上清によっても骨形成が確認され、また培養上清の濃縮が骨形成を増強することが示唆された。間葉系細胞を移植することなしに骨再生医療が可能であれば、間葉系細胞の腫瘍化の懸念が払拭され、再生医療の安全性をさらに担保することになると考えられる。したがって間葉系細胞を移植することによる骨再生医療は持続的な成長因子が必要とされる移植床に限定されることになると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね計画通りに進捗しているが、しかしin vivo研究でデータの一部にばらつきが見られるため平成28年度は実験動物をヌードマウスに変更して追試を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
In vivo研究でデータの一部にばらつきが見られるため平成28年度は実験動物をヌードラットからヌードマウスに変更して追試を行う予定である。その後、立案通りに平成28年度の研究実施計画として「3.顎顔面骨欠損に対して適材適所な代替骨の選択基準作成ー平成27年度のin vitro, in vivo の結果を踏まえ、実際の臨床応用への選択基準作成を文献的考察を参考に作成するー」を行う。
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Research Products
(5 results)