2016 Fiscal Year Annual Research Report
The choice of the suitable regenerated substitutive bone to the defect of jaw bone
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26463022
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山崎 安晴 北里大学, 医学部, 講師 (00210401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 啓 北里大学, 医学部, 教授 (20197297)
杉本 孝之 北里大学, 医学部, 講師 (20365133)
熊澤 憲一 北里大学, 医学部, 講師 (60383618)
馬場 香子 北里大学, 医学部, 特別研修生 (90327411)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 未分化間葉系細胞 / 凍結保存 / 再生医工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
提供された骨組織(腸骨および顎骨)・骨髄血(腸骨)を無血清培地で初代培養し,得られた間葉系細胞(hBMC)を凍結保存、研究に併せて解凍後その間葉系細胞および培養上清を使用し, 前年度は骨組織由来間葉系細胞の培養上清によっても骨形成が確認され、また培養上清の濃縮が骨形成をさらに増強することを明かにした。 今年度はそれにより顎顔面骨欠損に対して代替骨の選択基準作成した。その結果、Recipient側の骨組織欠損の病態(全身状態、年齢、母床条件等)により、hybird型人工骨に加える因子を組み替え、骨組織の必要性に応じて、scaffoldに培養上清のみを、濃縮培養上清を、さらにhBMCを添加するなど各種選択枝の存在が明かとなった。また前年度までの研究で骨組織由来間葉系細胞の再生骨組織量は検体により大きな差異がみられた。これは間葉系細胞に存在する前駆骨芽細胞がその発生母地により細胞ポテンシャルに制限があることに起因すると我々は考えた。そこで追加研究として顎骨組織と腸骨組織との由来間葉系細胞の生物学的検討として骨誘導培地に対する細胞動態と脂肪誘導培地に対する細胞動態との差異をin vitroで行った。その結果、それぞれ由来の間葉系細胞は骨誘導培地により経時的に強く石灰化を示す検体、中等度に石灰化を示す検体、石灰化の弱い検体の3群に分かれ、それぞれ腸骨由来、下顎骨由来、上顎骨由来となった。次に骨誘導培地で培養後に脂肪誘導培地に置換した場合は、殆ど脂肪誘導されない検体、僅かに脂肪誘導される検体、強く脂肪誘導される検体の3群に別れ、それぞれ上顎骨由来、下顎骨由来、腸骨由来となった。したがって骨組織由来間葉系細胞はその発生母地により細胞ポテンシャルが制限されていると考えられた。
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Research Products
(7 results)