2014 Fiscal Year Research-status Report
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26463025
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
渡邊 章 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50408324)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 口唇裂・口蓋裂 / 遺伝子 / 多因子遺伝病 / 単一遺伝子病 / SNP / 変異解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
口唇裂・口蓋裂の発症原因には、様々な要因が挙げられるが、遺伝的要因と環境的要因に大きく分けられる。今回、私は、遺伝的要因に着目し、口唇裂・口蓋裂の原因遺伝子を追究することが目的である。口唇裂・口蓋裂の遺伝的要因として、単一遺伝子病、多因子遺伝病が考えられる。そこで、単一遺伝子病として変異解析、多因子遺伝子病としてSNP(一塩基多型)を用いてケースコントロール・スタディ(Case-control study)、伝達不平衡テスト(TDT)を行う。対象は、東京歯科大学口腔外科を受診した口唇裂・口蓋裂(非症候性)の患者およびその両親、健常者である。 平成26年度の目標としては、口唇裂・口蓋裂患者及び両親と健常者の検体(血液)採取と解析する3遺伝子の情報収集、3遺伝子の解析に必要なプライマー(試薬)の作成である。 到達した成果として、東京歯科大学倫理委員会より承認を受け、患者・健常者説明用資料を作成した。この説明用紙を用いて同意を得た口唇裂・口蓋裂患者及び両親50家系と健常者の血液を採取し、DNA抽出作業が完了した。口唇裂・口蓋裂に関連すると考えられる3遺伝子(3つ)のデータ収集 NCBI、JSNP、UCSC、RepeatMaskerなどのWebを利用し、遺伝子配列、登録SNPの検出などを行った。今後は、これらのDNAを用いて関連すると思われる3遺伝子の解析を行っていく。また、継続し検体の採取を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に掲げた目標には、ほぼ到達している。研究が十分に行えるかの最終チェックを行い、平成27年度の遺伝子解析が十分に行える準備が完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、検体採取、DNA抽出、解析に多くの経費が使われる。平成26年度では、検体採取、DNA抽出に関して、概ねシステムができスムーズに行うことができ、平成27年度も継続し行うことができる。また、平成27年度の大きな事項として、3遺伝子の解析に重点をおき、主に試薬などに予算を割くことにする。
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Causes of Carryover |
本研究は、検体採取、DNA抽出、解析に多く予算が使われる。 平成26年度は、口唇裂・口蓋裂患者及び両親と健常者の検体(血液)採取と解析する3遺伝子の情報収集、3遺伝子の解析に必要なプライマー(試薬)の作成であり、旅費、人件費は削減できた。そして、解析を今後予定しているため次年度使用にした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究の主な解析は、平成27年度から予定しているため多くの試薬が必要である。そこで、平成26年度で検体採取、DNA抽出の予算は、完了し、平成27年度では、解析に予算を充てる。
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