2016 Fiscal Year Annual Research Report
bone regneration technique wit non-cultured mono nuclear cell derived from peripheral blood
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26463061
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大場 誠悟 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (80363456)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | hydroxyapatite/collagen / 骨再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
家兎の下顎骨への欠損モデルの代替として、下肢の欠損モデルを作成した。家兎の下肢に直径5mm、深さ5mmの欠損を作成し、これを抜歯窩のモデルとした。ここに除放材料であるMedGelおよび末梢血由来の単核球分画の填入を行う予定であった。マウスを用いた予備実験でhydroxyapatite/collagen composite material(ReFit, HOYA Technosurgical)という新しい人工材料により、従来の材料よりもすぐれた骨新生が観察されたため、MedGelに代わり早期の臨床応用に有利な本材料を用いることとした。また、骨新生が必要とされる抜歯窩のみならず、上顎洞底挙上術モデルも作成し、本材料を用いた骨新生能を評価した。マウスを用いた予備実験で、末梢血を遠沈によって得られた単核球分画には、全血の約5倍の単核球が確認された。それにも関わらず、末梢血由来の単核球分画を材料に滴下した場合と、末梢全血を材料に滴下した場合とで、骨新生に差が認められなかった。そのため、家兎では全血+ReFitを用いた骨新生を試みた。マイクロCTでは、以前より市販されており広く用いられているハイドロキシアパタイト人工材料(APACERAM, HOYA Technosurgixal)では、材料が術後8週でもそのままの形態で残存していた。一方ReFitでは術後2週では既に形態は確認できず、4週では従来の材料と同程度の骨新生量が認められた。しかしながら8週では新生骨は大きく吸収していた。術後4週の組織所見では、APACERAMよりも早期に骨新生を誘導できることが明らかとなった。さらには早期に人工材料そのものは完全に自家骨に置換されていることが確認された。現在は更に骨新生および成熟を早期に完了させるために、leptinを全血に追加することを行っている。
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Research Products
(6 results)