2015 Fiscal Year Research-status Report
空間認知記憶能力と海馬神経細胞の再生を指標とする矯正治療最適時期の決定
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26463088
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石田 宝義 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90549966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 卓史 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221857)
清水 康広 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60631968)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 咀嚼環境 / 認知記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
離乳直後(3週齢)のWistar系雄性ラット(n=64)、固形飼料飼育群(対照群:n=14)と液状飼料飼育群(実験群:n=42)の2群に分け、さらに5週齢から固形飼料に変える早期回復群、9週齢から固形飼料に変える晩期回復群、固形飼料に変えない液状飼料飼育群の計4群にて実験を行った。 8方向放射状迷路(バイオリサーチ)を用いて記憶学習能力を評価する。装置馴化は4週齢にて、1日1回、5日間かけて行う。最初の2日間では、まず迷路装置自体に馴れさせるため、迷路に餌を置かないまま、1ケージ、2頭から3頭ずつ、一緒に迷路に入れて、10分間放置する。後の3日間では、アームの先端に報酬があることに馴れさせるため、1頭ずつ、8本全てのアームの先端に餌を置いて、10分間放置した。 FPR課題(fixed-position reward課題):8本あるうちの4本を任意に決め、毎回それらのアームに報酬を置き、報酬のあるアームを覚えさせた。餌を全て獲得するか、10分が経過するまで記録。 記録にはビデオキャプチャリングシステムを使用する。迷路の真上からビデオを撮り、解析ソフトでラットの動きを解析する。分析項目としては、作業記憶エラー、参照記憶エラー、正選択数とした。 11週齢にて行動実験終了後、テストの翌日に屠殺する。脳を10%中性緩衝ホルマリンで浸漬(しんせき)固定後、パラフィン包埋し3ミクロン厚の海馬切片を作製後、ボリュームレンダリング(3次元に分布するデータの可視化)を行いCA1、CA3、DGの神経細胞数、密度を3次元的に計測する。さらにグルタミン酸、NMDA受容体の免疫染色を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験施設改装に伴い、実験方法を再度考え直す必要性が発生したため
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Strategy for Future Research Activity |
当初以上の様々な行動実験を行い、適宜データーを採取し、更に詳しいデーターを採取する。
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Causes of Carryover |
動物実験施設の改築工事に伴い実験がずれ込んでいる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新たに行動実験を追加する予定。
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